目指せお好み焼き社会 

ありがとう お言葉 コーチングの秋山です。


先ほど NHK の番組を見ていたところ 卵子提供の問題について 特集をやっていました。 


卵子提供 というのは不妊治療をしてもなかなか子どもができない夫婦に対して、主に20代の若い女性が卵子を提供する ドナーになって この卵子に旦那さんの精子を受精させて受精卵を作り 奥さんのお腹の中に 着床させる結果 子どもが生まれるという技術 なのだそうです。


日本でも2003年に法制度整備をすべしということで話題になったようですが以来20年間 何ら 法制度整備は進まず 現在に至っているとのことでした。


結果ルールもなく、なし崩し的に国内でも300例を超える 卵子提供による妊娠 出産 という事例が出てきているとのことでした。コロナによって海外に渡航できなくなった結果 国内で卵子提供を受けるという事例が増えたのだそうです。


台湾での事例をやっていましたが、提供する側は 46万円を上限に提供代を受け取る そして 生涯に一度だけの卵子提供 という制限を設けているとのことでした。 


日本人も 台湾に行って卵子提供を受ける例はあるそうです。


台湾の女性 52歳の話が出ていましたが 旦那の精子を受精させているのだから 何の問題もない。 子どもができて自分たちの最後を見取ってくれるでしょう、ということを言っていました。 


問題としてあげられていたのが 病院 夫婦 ドナーの3者のことは考えられているけれども生まれてくる子どもの権利に関してはあまり考慮されていないということが挙げられていました。自分の出自を知る権利が子どもにはあるだろうという観点です。


ちなみに我が家もなかなか子どもに恵まれず不妊治療の結果 子ども達が我が家にやってきました。 幸いにして自分たちの卵子と精子その受精卵を凍結してそれを着床させて生まれてきた子どもたちです。 わたし自体はなかなか妊娠出産に至らないので 正直 諦めていたのですが 奥さんは 諦めきれなかったようで 努力した結果としての子宝に恵まれたということが言えるのだと思います。 


現代の技術があってこその子どもの誕生であったのは間違いありません。


その前提で今回の卵子提供のことを考えてみるのですが、 さすがにここまで来ると夫婦のエゴが強すぎる氣がします。何のために子どもを欲するのか。 自分たちの条件が整わないのを無理して卵子を提供してもらうという無理まで犯して子どもを作る必要があるのか。 


問題点でも上げられていたように子どもの知る権利はどうなるのか。 成長した子どもがどのように感じるのか。 親子とは何か。 様々な問題を内包しているように感じます。 


技術的にできるからと言って資本主義の経済 ベースに乗せて これが実施されることは 関係者 それぞれのエゴ以外何者でもないように感じます。


わたし自身はなかなか子どもができないと感じた時に 里親制度を利用することも考えました。こうした制度もあるにもかかわらず 父親の遺伝子だけを残していくことにこだわることにどれだけの正当性があるのか、 非常に疑問に思います。 


現代社会は様々なことができるようになっていますから 逆に一体何が ならぬものであるのかということを定義することが非常に重要になっていると感じます。 この卵子提供もならぬものではないかと感じる次第です。 


ちなみに オーストラリアにおいては卵子提供は禁止されているとのことでした。 世界でも対応が分かれるところなのですね。 


日本でどのような結論が導かれていくのか 注目したいと思います。皆さんはどのようにお感じになりますか?