高校野球<夏の地方大会-応援について>  | KOHのブログ

KOHのブログ

滝へ行こう カメラを持って

こんにちは (´0ノ`*)


前回の続きです。



今日は、高校野球の応援について、

少し語らせていただきます。得意げ



夏の大会が秋や春の大会と大きく違うのは、

学校を挙げての全体応援です。


部員の父兄はもちろん、普段は球場に縁のなさそうな

野球部以外の生徒がブラバンの演奏に合わせ

声援します。


ここで特徴的なのは、各県、各高校の応援

スタイルです。


私の出身県および出身校は、野球の応援に対し

厳しい(?)ところでしたので、ある決まりがありました。

それは、一試合に必ず以下の儀式(?)を行うことです。


 1)始まりの校歌斉唱・・・先攻は1回の表、後攻は1回の裏

 2)エールの交換  ・・・同上

 3)中盤の校歌斉唱(2回目) ・・・先攻は7回の表、後攻は7回の裏

 4)エールの交換(2回目)  ・・・同上

 5)終了の校歌斉唱(3回目) ・・・勝者が先、敗者は後

 6)エールの交換(3回目)  ・・・同上


なんと、3回も校歌斉唱とエールの交換を行うのです。

仕切るのはもちろんガクランを来た応援団(援団)です。

今は簡略化されたかもしれませんが、基本はこれです。

私の高校では、1年生は入学以降夏の大会まで、みっちりと

応援練習をやらされます。軍隊調で真剣さはハンパではなく

怖かった練習でした。恐らく今も続いているはずです。


エールの交換は、応援団長がまず自校(=スタンド側)

に向かって、次に相手側(=グランド側)に向かって

声援します。

この時、エールを送られた側は着帽して頭を下げ、

相手のエールが終わったら必ず拍手で返します。

これをお互い繰り返します。



この間当然ながら、試合は進行していますが、

エールの最中は、お互い黙していなければいけません。

ヒットを打ったりアウトを取ったときに、つい声援や拍手を

してしまうことがありますが(特に父兄に多い)、

本来大変な失礼にあたります。



校歌、エールが終わると通常のブラバン主体による

応援に戻りますが、校歌とエール交換が長いため、

既に2アウトになっていることはざらにあります。(^o^;)


校歌やエール交換の時の団長の手の振りで、

その高校の応援のレベルがおおよそ判ります。

勿論、高校によって型の違いはありますが、

レベルが高い高校は総じて恰好が良いです。にひひ

現在、私がよく訪れる夏の予選は、埼玉、群馬、

栃木の3県ですが、そのスタイルに最も近いのは

群馬ですね。エール交換もかろうじて行われます。

栃木もまあまですが、埼玉に至っては

全国レベルの一部の強豪校を除き、

エールの交換は殆どしません。


両校がしないのはまあ仕方ないとしても、少し許せないのは

一方の高校がエールを送っているのに全く無視している

高校です。むっ


無視しているというより、高校野球の応援の流儀を

知らないという方が正しいでしょうか。

この傾向は、なぜか年々強くなっております。


選手に対しエールを送らない、受け取らないということは、

・相手に対する非礼(スポーツマンシップの欠如)

・自軍に対する非礼(何をしに来たのか意味不明)

とすら思います。


一般に、応援がしっかりできていない学校は

野球も強くありません。(これ、ホントです)

学生も乱れている高校が多いです。(これは、偏見かな?)


その群馬でも、援団が存在する高校はあまりありません。

では、どうするかといえば、野球部員の補欠(失礼!)で

元気のある人が、「にわか団長」を務めます。

ユニホームの上を脱ぎ、鉢巻を巻くのが定番スタイルです。

この場合、型はできていませんが、声は援団並みに

通る人が多く、しっかり役を果たしている子が多いです。


群馬で援団がいて、応援がしっかりしている高校は


 ・桐生高校


でしょうか。旧制中学からの伝統があります。


 ・農大二高


も良いです。有名なダイコン踊りもいいですが、

なにより、ブラバンの実力がすごいです。

(知名度は低いですが、嬬恋高校のキャベツ踊り

 というのもあります。)


また、以前は


 ・玉村高校


も援団がいて、結構頑張っていましたが、

残念ながら今年の玉村高校(あとでブログします)

は応援が衰退していました。汗汗


 ・沼田高校


も援団をみかけましたが、型があまり出来ていません。

恐らく急造援団と思います。

一方、意外なことに、


 ・前橋高校

 ・高崎高校


は伝統も実績もありますが、援団がいません。

(都市部の伝統校に援団はつきものですが・・・)

それでも、応援が良ければいいのですが、

私に言わせれば応援もイマイチです。

(イケイケ・マエバシしかないのかしら?)


 ・前橋工業


は援団はいませんが、ブラバンがよく

男子中心の応援も一体感があります。


栃木県でいい応援を見せてくれるのは


 ・栃木高校


かな。

もう少し団員が多ければなお良いですが。


一方、ブラバンの曲の傾向は、各校様々です。

ホント色々あります。

関東における最近(でもないか)の定番としては、


 ・夏祭り

 ・狙い撃ち

 ・紅

 ・アルプス

 ・サウスポー

 ・ドラクエ

 ・暴れん坊将軍


などですね。歌謡曲系が多いです。

でも、私が好きなのは、


 ・コンバットマーチ

 ・突撃のテーマ

 ・スパークリングマーチ

 ・ノックアウトマーチ

 ・ダイナマイトマーチ


などです。野球で攻撃をたたみかける時は

歌謡曲よりもマーチ系の方が絶対ノリます。

これらが切れ目なく演奏される時はすさまじく、

相手は必ずびびっているはずです。


群馬では、コンバットマーチであれば


 ・前橋商業


がやってくれます。

玉村高校も以前はあったのですが・・・。

少ないのがとても残念です。

農二はオリジナルでノリが良く、

群馬ではピカ一と思います。


あと、チアリーダーがいる高校は私立に多いですが、

チア頼みで肝心の応援はイマイチかな・・・。

(ちなみに農二ですが、私立には珍しくチアがいません)


というのも、応援には大切な役目が幾つかあります。

選手そのものを応援することはもちろん大切ですが、

応援に参加している人達のリーダーとなって音頭を

とり、場を盛り上げる、という視点です。

チアリーダーの方は、もちろん暑い中一生懸命踊ってくれますが、

(それはとても敬意を表しますが)

自軍の応援者に対して


さぁ一緒に声を出していきましょう


みたいな、呼びかける感覚は殆どないでしょう。

(大学や実業団と大きく異なる点です)

これは、応援が一体となっていないことを暗に

意味し、華やかさがあるのに、バンカラ風で一体感を

伴った応援に敵わないだと理由と思います。


以上、トリトメもなく書きましたが、

夏の高校野球の応援は、見どころの一つ

として間違いなく挙げることができます。

そして、野球を強くする秘訣も、実は応援に

あるとすら思っています。


高校の関係者、野球部員の父兄の

皆さんに是非聞いていただきたい。

(このブログをご覧なっているとは

思えませんが、あえて言います)


野球そのものの練習も大切ですが、


「応援団を設立し、応援練習してくださいビックリマーク


絶対、野球も強くなります。


もし私の母校の応援を群馬、栃木の人が生で

見たら、きっと驚くだろうな・・・


埼玉の人は、もはや判らないかもしれない・・・


関東で埼玉だけ甲子園優勝がないのは、

きっと応援がなっていないためでしょう。(゚_゚i)

(これ、意外とアタリかも)


野球応援には大人気なく不満を持つといいながら、

野球観戦は欠かせない私ですが・・・

(もう、病気ですね)


では、またパー