フランス北東部に位置するナンシー(グラン・テスト地域圏、ムルト=エ=モゼル県の県庁所在地)は11世紀ロレーヌ公ゲラルト1世が封建時代に城を建てたことが始まりとされています。
13世紀ロレーヌ公国はシャンパーニュ伯継承戦争で神聖ローマ帝国と戦争になり徹底的に破壊されその後再建されました。
18世紀スタニスラス(ポーランドの国王)によって街は整備されました。
フランス革命時1790年ナンシー事件が起こりました。
15世紀からガラス工芸が発展し盛んでしたが、19世紀になって鉄鋼業がそれに代わりました。19世紀~20世紀初頭にアールヌーヴォーが隆盛を極めました。
ナンシーの3つの広場はユネスコの世界遺産に登録されています。
①スタニスラス広場
広場を囲むように市庁舎、美術館、ナンシー凱旋門があります。18世紀スタニスラスが国王を讃えて造りました。国王広場ともいわれています。
市庁舎
中央の像はスタニスラス像
ナンシー凱旋門
金色の門が6か所あります。
市庁舎のテラスから見た広場、右が美術館
②カリエール広場
凱旋門を挟んで東側にあります。
18世紀ロレーヌ公宮殿が造られましたが起源は16世紀
当時は馬上槍試合が行われていました。
③アリアンス広場
ロレール公家とフランス公家の同盟に由来した広場です。
街にはアールヌーボーを取り入れた建築が立ち並んでいます。
外側から内側までアールヌーボーの粋を集めた家、マジョレル邸
街のには門がいくつもあります。
Porte de Citadelle ルネサンス様式の門で居住区の境界になっている
Porte de Craffe ナンシーの玄関口旧市街の北にある14世紀に建てられた要塞
Porte Desilles 18世紀、フランス最古の戦争記念碑
街ブラしながらアールヌーボーの建物を探したり、門がいくつもあったり
スタニスラス広場の金色の門も見ごたえがありました。
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