無意識で無頓着で無量の愛 "



以前

"シャボン玉ジャーニー"という

YAMANEKOさんとの企画記事で

こう、りーさんについて表現しました



それは

りーさんの写真が醸すものと

りーさん自身が湛える愛の

両方を伝えたくて

選んだ言葉なのですが



共に本づくりをする中で

何度も

何度も

何度も

その言葉が

わたしの中で実感をもって

湧き上がってきたのでした



こはるを本に、と

選んだPOD出版では

販売〜製本〜発送などの業務は

出版社が請け負ってくれますが



そのかわり

本のデータは

すべて

自分で作って

登録しなければなりません



なので

まずは" データを作る "



ここを突破しなくては

出版はできないというわけです



ひとまず

わたしができそうなことから…と

年明けから

オウンドのエッセイを

Wordで書き直す作業を始めました



平行して

縦読み、改行に馴染む文章に

加筆修正もしていきます



ここまでなら

アナログなわたしでも

う〰と唸りながら

なんとかクリアすることができました



ただ

ここから



目次

中扉

表紙

背表紙

裏表紙

奥付



デザイン的な作業が

てんっで進まない…



そんな折

たまたま

インコさんにお会いすることができ

本づくりで

行き詰っていることを相談すると



「ぴったりな人、知ってる」



りーさん!



わたしも薄々…

いや

かなり確信犯的に

その名を

心に潜ませておりました



インコさんに背中を押して頂けて



すぐに

りーさんに

こはる本のデザインをお願いしたい旨

ご相談すると



「やりたいです!」



とのお返事が!



ただ

PODは自由度が少なく

できることに限りがあるのですが…



恐る恐る

そうお伝えすると



「そのほうが燃えます!」





なんて無頓着で無量の愛!



こうして

サクラさん、りーさんと三人で

まずは

表紙のデザインに取り掛かりました



度重なる

LINEでのやりとり中…



ふわっとした注文ばかりで

そのくせ

なかなかウンと言わない

頑固なわたしの

絡まった糸を



りーさんは



こーですかー?

こっちですかー?

あっちですかねー?



地道に

辛抱強く

ほどいていってくださいます



その

やわらかな相槌や

さりげない提案や



もうこれ以上は無理かも…

となった時の

「やりますよー」

という

炎のスタンプ



あれは

スマホの向こう側で

じつは

嫌な顔をしている人…



ではなく



するりと返信をくれる

その速さからしても



きっと

無意識に

さらっと応えてくれている

ほんとうの気持ち…



なのだと

ふしぎと

思えてしまうのです



だから

だいぶ甘えて

りーさんの

転職前のだいじな有給休暇を

丸々使わせてしまいました



そう



今回

狙ったわけではなく

正真正銘

奇しくも



りーさんの

転職が決まったのとほぼ同時に

こはる本のデザインをお願いする

というタイミングが重なり



大きな転機となる時期に

なんとも面倒な事を

不意打ちで

背負わせてしまったのでした



それなのに

とても前向きに

嬉々として取り組んで下さり



時に

りーさんの奥様にも

ご協力頂いたりと

ご夫婦揃って

温かな愛に溢れたお二人で



ほんとうに

ほんとう〜〜〜に

お世話になりました



表紙を見れば

そのデザイン性の高さを

分かって頂けると思いますが



ぜひ

手元で

本を開いて見て頂きたい



目次も

話ごとの扉も

すべて

ほんとうに素敵です



本としての体裁を

しっかりと整えた上で

隅々まで

こはるらしさを、と

むしろ

わたしより拘って作って下さり



そして

サクラさんの写真を

最大限

活かして下さいました



2月末にお声がけして

丸々3ヶ月



お世話になったのはわたしの方なのに

試作本完成のタイミングで



美しい中島潔氏の画集や

イケてる洋書

ご夫婦での西の旅のお土産など…

素敵な贈り物を

たくさん戴いてしまいました



無意識で無頓着で無量の…



無限

無敵

無上



いくら言葉を尽くしても

無意味だー







『こはる日和にとける』

Lee






りーさん

美しい本を

ほんとうに

ありがとうございました