スピーチで使える日本史(1) | こはにわ歴史堂のブログ

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朝日放送コヤブ歴史堂のスピンオフ。こはにわの休日の、楽しい歴史のお話です。ゆっくりじっくり読んでください。

       言われたことをするのは兵。

       言われる前にするのは将。     ~織田信長~


昨今、優秀な若い人たちが増えました。学歴もあり、いろいろな特技を持っている…

でも、多くの経営者たちに共通する嘆きは、


「言われたことはちゃんとできるのだが…」


ということです。

言われたことしかできない… 言われていないことはしないし、できない…

「すぐれた兵」ではあるが「すぐれた将」とはいえない。


織田信長も、昔、きっと同じような嘆きを感じていたのかもしれません。


言われた仕事なら雑兵でもできる!

仕事が無いなら何もしないのか?

将たるもの、仕事を創り出せ!


ということでしょう。信長は、部下に苛烈で、長く信長に仕えていた者でも容赦なく排除したことがあります。信長の「冷酷さ」を示している、と、言われていますが、果たしてそうでしょうか…


信長の家臣で、佐久間信盛という人物がいました。信長の父の代から使え、子の信栄とともに信長を助けてきました。石山本願寺攻めをまかされていたのですが、その佐久間信盛が突然、「19ヵ条の折檻状」を渡され、高野山に追放されます。その中の言葉をみてみると…


「5年間、天王寺に在城しながら何もしていない」

「戦もせず、調略もせず、ただ大軍で囲っていれば敵が降伏するとでも思ったか!」

「人を使って工夫をこらし、足りないところ、わからぬところがあれば報告、意見をしに来るんだ!」


どうでしょう。

社長さんが部下に怒っている言葉に通じるところがありませんか?


言われた仕事をするだけなら雑兵でもできる! 仕事を創り出すから将なんだよっ!


この言葉を知っていれば、佐久間信盛が追放されたことは不思議でも何でもありません。