『ビューティフル・マインド』
（原題 A Beautiful Mind）
2001年 アメリカ
ジョン・ナッシュの半生を描く物語
類いまれな頭脳を認められた主人公は
大学院数学科修了後、軍事施設に採用され
米ソ冷戦下、政府組織は通信暗号解読に
彼を利用し、その極秘任務の重圧に
彼の精神は次第に追い詰められていく・・・
わたしは過去7年ほど
ほぼ毎日映画を観るということを
やっていました
１本の日もあれば
３本以上観る日もあります
１本の映画を３日かけて寝る前に
観ることもありました
簡単にいうと現実逃避です(笑)
寝る前に別世界にはいらなければ
今日という日が終わらない・・・
って思ってました
わたしが好んで観ていたのは
日常に潜んでいるけど
ほとんど気付かれないような非日常を
綴った作品
文化的・宗教的背景が日本とは異なる作品
（いわゆる洋画です笑)
そして、ミニシアター系
人間ドラマ
この『ビューテフル・マインド』は
アカデミー賞や
ゴールデングローブ賞に輝いた
いわゆる大作ってやつです
素晴らしい映画であることは
間違いありません
今日、２度目ですが
いまのわたしは以前とは違う視点で
映画を観ています
今回注目したのは
【なぜ？ではなく、どのように？】
（前置き長かった笑)
映画中盤に彼にはある問題が発覚します
それを彼は
なぜこんなことになったのか？
を超えて
どのようにして対処するか？
という視点で問題に取り組むのです
これってとっても大切です
問題になぜ、なぜって問い詰めても
答えは見つからないんです
なぜなら、その渦中にいるときは
問題しか見えていないから
たとえば
周りを広い畑に囲まれ
そこにたった１本電柱があるという道で
その電柱目掛けて何度も事故が起こる
っていう話を聞いたことありませんか？
みんなその電柱を見てしまうのです
視線を向ければ
車はその方向に向かいます
ひとも同じです
注目したところへ向かってしまう
なので、どのようにして目的地に向かうかが
重要になります
彼は人生を通して
避けられない
無くすことのできない問題に
立ち向かわず（ある意味）
問題があることを認めて
生きていきます
そして映画後半で
彼の妻は
彼は天才だけれども
何が本当かを見極めるのは
その頭脳ではなくこころなんだと
こころは
人間の力を超えたことをも
可能にすることを信じたい
というメッセージを発します
どのように生きるか
人生の質を考える
良い時間になりました
いつもありがとうございます