何かをしたいという気持は一人トムに限ったことではなかった。家じゅうの召使いが同じ気持を示して、皆それなりにできるだけのことをした。工務店 足立区 のマミィの心も彼女の大切なお嬢さまに向けられていた。しかし彼女には夜も昼も全然その機会が見いだせなかった。マリーが、気分がこんなで少しも休むことができないと言い出したからで、そしてもちろん、マリーの主義として他の者を休ませるなぞということは絶対になかったからであった。
マミィは一晩に二十回も起こされて、マリーの足をさすったり、頭を冷したり、ハンカチを探したり、エヴァの部屋で音がしたからと言われて見に行ったり、明るすぎるからと言われてカーテンを下ろしたり、暗すぎるからと言われて上げたりしなければならなかった。そして昼間は昼間で、彼女がエヴァの看護を少しは手伝いたいと思っていても、マリーは不思議なくらいあれやこれやと用事を考え出しては、マミィを家のことや自分の身のまわりのことで忙しく立ち働かせるのであった。そういうわけで、暇を盗んでエヴァに会いにゆくか、ほんの一瞬ちらりと姿を見ることぐらいしか彼女にはできなかったのである。