肌触りの良いダブルガーゼ
ミーユエ~王朝を照らす月~
【あらすじ】
3話 母の思い
シックなカラーがお料理を引き立てる
楚王は向妃を後宮に戻した。
莒姫が向妃に会いに行くと、向妃は「子供たちのため恨みを果たすために生き延びた」と告白する。
「反撃の機会は今しかない、私、亡き後は子供達の事を」と莒姫にお願いする。
王后は向妃が連れ戻された事を知り、始末しておくべきだったと後悔する。
王后が向妃に会いに来る。
二人は言い合いをして、王后は帰って行く。
楚王が間もなく向妃の所に着いてしまうため、 毒酒を杯に注ぐ向妃。
「私のユエ、戎や。 会えずに逝くわ。 私の敵は父上に必ず取っていただくのよ」と、毒酒を飲み干す。
倒れた向妃の所に莒姫がミーユエと羋戎が連れてくる。
「母上しっかりして」 「ユエや、戎の面倒をしっかり見るのよ。 それから魏冉のことも…」
そこに楚王が入ってくる。 「一体誰の仕業だ」と楚王。
口から血を流しながら向妃は楚王に訴える。
「毒が…王后より賜ったお酒に…」
「私を亡き者にしようと…王后が… 大王、どうか私の無念を…」
そう言って向妃は息を引き取った。
王后は楚王に、向妃が私を陥れたのだと訴える。
「黙れ」と楚王。 楚王は急に咳き込み、体がふらつく。
楚王の体を支えた王后を突き放し 「余の前に姿を現すな」と言い放つ。
部屋に戻った王后は、「私が王后の地位を失えば、太子にまで影響が及ぶ」と不安になる。
楚王のところに王后の息子、羋槐(太子)が会いに来る。
王后をかばう太子に
「 お前は王后に甘やかされて、無能なうえに好色で高慢な太子となった」
「お前など、余の息子でも太子でもない」
と、咳き込みながら言い放った。
国書を届けに来た屈原は、楚王に「 王后と太子の位を剥奪するおつもりですか。 それは国を揺るがす大事。なにとぞご熟慮を」と進言するが、「余の問題だ、さがれ」と言われてしまう。
楚王は胸を押さえながら咳き込む。
その後、向妃の命をかけた復讐も虚しく、楚王は亡くなってしまう。
王后の息子、太子の羋槐が即位。 楚の懐王となる。
懐王は威后になった母に、殉死する者の名簿を見せる。
威后は「二人加えましょう」と「羋月(ミーユエ)、羋戎」と書き足す。
「母上の仰せとあらば、そのように」と懐王。
莒姫は威后に会いに行く。
どうすればミーユエと羋戎を助けてくれるかたずねるが、
「先王ご自身の口から、殉葬は必要ないと仰せにならない限り無理ね」と威后。
莒姫はミーユエと侍女の葵姑に、「先王が必要ないと仰せにならない限り、2人を殉葬する と」と伝える。
「私たちも陵墓に入るの?」と泣くミーユエ。
莒姫は「そのとおり。 事実だから嘘はつかないわ。 私には何もしてあげられない」と言い、部屋から出ていく。
ミーユエは莒姫のところに行き、「今までのご恩にお礼を言わせて」 と拝礼する。
「明日殉葬されれば、もう機会がないもの」と大切にしていた軟鞭を取り出し、 「形見として持っていてね」と礼をして出て行く。
ミーユエが出て行くと、莒姫は甲羅に細工を施し始める。