御廟山古墳でタヌキを見る 2024年9月29日(日)
今日は日曜日。でも、いつもと同じ生活です。いい感じです。今日は、いつものように、朝からブログアップと、昨日の悠遊探路を仕上げて、9時頃から、孫の理科研究の集録原稿を、A4で2枚にまとめる作業をしました。3時間ほどかかりましたが、120ページほどの内容を、2枚にまとめました。久しぶりに集中するしごとをして、疲れました。理科の教科書や指導書の原稿を書いているような感じでした。
理科の教科書原稿を書くのは、30年以上も続けてきました。学校のしごとも忙しい中、よく続けられたなと思います。教科書の執筆するには、最低限教科書レベルは全てこなし、さらに、発展的な取り組みを各単元で続けていなければ書き続けることはできません。編集会議に出ても、意見を言ったり、提案をしたりすることができないからです。日々の先生しごとの合間に、教科書原稿を書くのは大変でした。さらに教科書指導書の執筆は、数ヶ月の間に100ページほどの原稿を書くことになり、寝る暇もないような生活でした。
先生をしていた頃の生活は、教科書だけを書いているのではなく、学校のしごとは当然忙しい日々でした。まず、公立校で先生をしていた時は、小学校理科部会の研究授業や研究発表に、毎年取り組んでいました。30歳の頃、海外教育視察にも行かせてもらいました。科学教育研究所4年、公立小学校12年でした。奈良こぎつね附属小学校(国立)に転勤してからは、県小理の指導、ソニー理科教育財団での指導的な活動、各地の教育委員会や小学校での講演や研究授業の指導助言などと、日本各地で多くの経験をさせてもらいました。また、大学、大学院での講義も、あちこちから声をかけてもらい、理科教育について話す機会もありました。ソニー教育財団からは、海外教育交流に派遣してもらい、アメリカの教育学会で発表をする機会も頂きました。こぎつね附属小学校では、年に2、3回の公開研究授業があり、見学にこられた多くの先生方に見られながらの授業をし、研究協議会を持ちました。また2ヶ月に一回は自校発刊の教育雑誌に原稿を書き、さらに外部の教育雑誌からの原稿依頼もあったので、いつも多くの原稿を書く状況が続きました。勿論、学級便り、学年便り(理科専科の時は理科便り)も、毎週出し続けるというような生活でした。
思い出すと、多くのしごとをしてきたものです。もう、しごとは十分してきたので、今は、この悠遊探路を毎日1枚書くための、日々のフィールドワークと、家の掃除・片付けをする生活を大切にしています。
探路233 芦ヶ池~御廟山古墳~上野芝駅 今日は気温が27度台でした。歩くには、本当に最適だなと感じました。猛暑の3ヶ月間身を潜めていた植物も虫も鳥も元気を取り戻し、活動を始めました。最近は最低気温が25度を下回るようになり、ようやく暮らしやすくなりました。今日は、芦ヶ池、御廟山古墳で鳥達の様子を見て、いたすけ古墳、大仙公園、履中天皇陵古墳を見て歩き、上野芝駅から帰りました。今日は、御廟山古墳でタヌキを見ました。
◆植物は、アベリア、ルコウソウ、レウコフィルム、ハギ、ゴクラクチョウカ、アラカシ、ミズナラ、トベラ、アリストロキア・ギガンテス、サルビア・ガラニチカ、オオバナミズキンバイ、ダキバアレチハナガサ、ヤナギバルイラソウ、パンパスグラス、などの写真を撮りました。
◆鳥その他生き物は、タヌキ、カイツブリ、カルガモ、アオサギ、コサギ、などの写真を撮りました。
◆虫は、アゲハ、の写真です。
仮想研695 孫の理科展の集録の原稿 今日は、孫が夏休みに取り組んだ、チョウの研究120ページほどの報告書を、A4で2枚にまとめる作業をしました。堺市の理科研究の集録用の原稿です。これは、孫にはちょっとできない作業なので、こちらで引き受けて仕上げることにしました。写真を入れる前の文字だけの原稿です。
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「チョウのひみつ発見! ~昆虫の研究は未来につながる~」 小学校 3年 キツネノマゴ
1.研究の動機
幼稚園のころアゲハチョウの羽化を見たり、アオスジアゲハの卵を見つけたりしていた。去年はダンゴムシのことをくわしく調べた。今年は、学校の理科の授業で、モンシロチョウとアゲハチョウについて勉強したので、チョウのことをもっとくわしく知りたいと思った。
2.方法
自分の家と、じいちゃんの家で飼育観察を始めた。じいちゃんの家には、ミカンとヘンルーダの木がある。その木には、毎年アゲハチョウが卵を産みにくる。そして、今年は、モンシロチョウが卵を産みにくるように、プランターにキャベツの苗を植えて育てた。また、花壇に植えてあるビオラやスミレには、毎年ツマグロヒョウモンが卵を産みにくる。4月~5月になると、モンシロチョウとナミアゲハとツマグロヒョウモンが卵を産みにきた。卵や幼虫を見つけると、枝を切って水を入れたビンにさしたり、飼育ケースに入れたりして飼育観察をした。
ぼくの家では、飼育ケースをぼくの机の横のたなにおいて、毎日観察した。幼虫が大きくなって、枝から脱走しそうになると、大きな箱に移動させた。大きな箱の前に中が見えるように透明のシートをはった。
じいちゃんの家では、大きい飼育ケースに入れて階段に並べた。クーラーが当たりにくいし、下から一気にほぼ全部のケースが見えるから。一令幼虫や二令幼虫のときは、枝の下まで移動しないので、卵がついている枝は、ビンにさしているだけでも大丈夫。長い枝は、飼育ケースを横向きにして使った。
ツマグロヒョウモンのサナギは、あまり大きくないので、味付け海苔が入っていたプラスチックケースのふたにサナギのついている茎を切って、はった。
3.観察の項目と結果(写真)
①チョウの成長の観察(報告書2~4)
モンシロチョウ、ナミアゲハの成長
ジャコウアゲハ、ナガサキアゲハ、クロアゲハの成長
②幼虫の足の観察(報告書5)
③アオスジアゲハは寝る葉を決めている(報告書6~7)
落ちない葉のしくみ
④幼虫の脱皮や羽化の準備の観察(報告書8~11)
アナミアゲハ、オスジアゲハ、ツマグロヒョウモン、ジャコウアゲハの羽化の準備
サナギの中の変化はどうなっているのか
⑤サナギが落ちないひみつの観察(報告書12~13)
お尻のかぎ針、糸張り
⑥幼虫の顔のカラを集める(報告書14)
⑦身を守るひみつの観察(報告書15~18)
臭覚くらべ、幼虫や蛹の色、
身を守る羽のしくみ
サナギの糸の強さ調べ
⑧チョウのフンと分解をするダンゴムシのはたらき(報告書19~20)
4.考察
●チョウの幼虫は、チョウの種類によって食草がちがう!
成虫(チョウ)はどのチョウも花の蜜(みつ)をすう。でも、モンシロチョウの幼虫は、キャベツを食べる。ナミアゲハ、ナガサキアゲハ、クロアゲハの幼虫は、ミカンやヘンルーダを食べていた。ジャコウアゲハの幼虫は、ウマノスズクサを食べていた。ツマグロヒョウモンの幼虫は、スミレやビオラやパンジーを食べていた。もし、みんなが同じ植物(しょくぶつ)ばかり食べていたらその植物はなくなる。幼虫が食草を変えていることは、いっせいに絶滅(ぜつめつ)しないのでいいことだ。生き物はすごい!!
●幼虫は、歩くところや、生活している葉が落ちないために、糸で固定していることが分かった。また、サナギが落ちないために、サナギのお尻には多くのかぎ針があり、壁に張った糸にからんでいた。マジックテープの仕組みのようだなと思った。
●ワラジムシたちが幼虫のフンのカビをふせぐ。ツマグロヒョウモンのフンはべちゃっとしているから、飼育ケースの中でフンにカビが生えた。家で飼育しているワラジムシたちをいっしょに飼育すると、カビが生えなくなった。幼虫の食べのこしたスミレも食べてくれた。だから、飼育ケースの掃除が楽になった。去年、ぼくが研究したダンゴムシやワラジムシは、落ち葉やかれたクズの葉やメダカの死んだのなどを食べて、土みたいなものを作った。ダンゴムシたちのフンはくさくなかったし、カビも生えなかった。ダンゴムシやワラジムシがいっぱいいたら、公園の落ち葉をそうじしなくてもいいかもしれない。土には、ダンゴムシやワラジムシ以外にも、ミミズやクモやゴミムシやクマムシやアリがいる。みんな、自然にあるものを食べて土を作ってくれている。
5,感想
●ざっ草や虫をやっつけるために薬をまくと、土の中の生き物が死んでしまい、いい土がなくなってしまう。じいちゃん家の近くの公園に、近所の人が、自分の家であまった除草剤(じょそうざい)をまいた。じいちゃんが草抜きをするのは、たいへんだろうと助けてくれたつもりだった。でも、その後、公園にはダンゴムシの死んだのがいっぱい転がっていたそうだ。ざっ草や虫をやっつけるために薬をまいたら、落ち葉や虫の死んだのを分解してくれる土の中のムシも死んでしまう。このことを多くの人に知ってほしい。
●アシナガバチは、チョウの幼虫をつれていくので嫌いだけど、農薬を使わなくてもきれいなキャベツが育つから農家の人には、いいハチだ。
●チョウの幼虫が農業にやくに立つ!チョウの幼虫が歩いた葉は、ハダニが80%歩かなかったとテレビ番組で見た。だから幼虫の足に何があるのかを研究しているらしい。だから幼虫の足跡にあるハダニをやっつけるものを作ると、土の中の生き物は守られる。その研究を京都大学でしているらしい。幼虫は役に立つと思う。
●アゲハの黒い卵を見つけて持って帰ったけど、2週間経ってもふ化しないことがあった。昆虫館の人に聞いたら、アゲハに寄生する小さいハチが卵を産んでいるのかもしれないということだった。幼虫がその葉を食べると、寄生バチの卵も食べて、寄生されてしまう。そのことから、幼虫をやっつけるために大量に薬をまくのではなく、寄生バチを増やす方法が考えられる。
●また、テレビ番組で、住友化学園芸という会社が、強い農薬の代わりに自然のものを使ったスプレーを作ったとしょうかいしていた。その自然のものとは、土の中の細菌だそうだ。土の中の細菌ならダンゴムシたちを死なせたりしない。このスプレーは、作物を食べる前ぎりぎりまで使える。ぼくの家で買ったキャベツから幼虫が出てきたことがある。それは、いいことだった。
●成虫のチョウは幼虫の食草がわかる!じいちゃん家の庭には、いろいろな植物がある。でも、ナミアゲハはヘンルーダに卵を産みにくる。人に見つかる危険な玄関ドアのところにヘンルーダがおいてあるのに、ドアのすぐ前まできて卵をうんでいる。どうして分かるのかな。チョウの体の中に受けつがれた情報があるからだろう。
●昆虫の研究は未来につながる!!!!昆虫(ムシ)を研究することは、いいことだ。昆虫の成長や活動のようすをずっと観察していると、自然界のいろいろなことに気づくことができる。ぼくは、チョウやダンゴムシのことを調べて、身を守る工夫や未来に役立つものが作られることがわかった。
6.参考文献