久米田池にカモたちの観察に行く  2024年2月27日(火)

 

 朝は寒いですが、今日はいい天気になりそうです。昨日は、河内長野市の道の駅くろまろの郷に行って、高向玄理(たかむこのくろまろ)について少し詳しく知ることができました。くろまろは、曹操の子孫、遣隋使小野妹子のお供、大化の改新の立役者でした。王寺町のマスコット、聖徳太子のゆきまる(愛犬)と、すこし語調が似ているので同じように思っていてはいけないことが分かりました。ちなみに、ゆきまるは、「奈良県王寺町の公式マスコットキャラクター「雪丸」は、聖徳太子が飼っていたとされる愛犬が由来です。雪丸は、白雪丸とも呼ばれ、雪のように白い犬で、とても賢い犬として知られていました。達磨寺の境内には、雪丸の石像があり、雪丸は人の言葉を理解し、お経を読むことができたと伝えられています。2014年のゆるキャラグランプリでは第11位に選ばれています。」ということです。

 

 探路052 和泉中央駅から久米田池へと歩く 地図を見ていると、和泉中央駅(標高68m)から少し西へと下り、牛滝川に沿って久米田池(標高32m)へと続く道が、旧牛滝街道と書かれているのを見つけました。街道は、長く力強くくねくねと続く道です。過去の人達が踏み固めて出来た道です。予想通り、素晴らしい道でした。

 久米田池は、思っていたよりも大きな池でした。カモ達が、たくさん渡ってきていて、観察デッキも作られています。今日は気温が8度で、風も吹いていたので、かなり寒い日だったのですが、冬の間しかカモ達の姿は見られないので、頑張って歩きました。和泉中央駅から久米田池へ、そしてJR下松駅(標高18m)までは、8㎞ほどのウォーキングでした。ほぼ、緩やかな下り坂の道だったので、歩くのは楽でした。

鳥は、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、ホシハジロ、コガモ、キンクロハジロ、マガモ、ハシビロガモ、オオバン、カワウ、ハクセキレイ、の写真を撮りました。

植物は、フウセントウワタ、ツルニチニチソウ、クロガネモチ、ウメ、の写真を撮りました。

観察地・通過地点は、和泉中央駅、大蔵池、旧牛滝街道、久米田池、下松駅、です。

 

 仮想研480 久米田池は行基が造った池 久米田池について、岸和田市のホームページで調べてみました。「大阪府から史跡・名勝の指定を受けている久米田池は、池尻町と岡山町にまたがる、広さ45.6ha、貯水量157万t、周囲約2,650mの大阪府内最大の面積を持つため池です。『隆池院縁起(りゅうちいんえんぎ)』によると、僧行基によって、奈良時代の神亀(じんき)2(725)年から天平10(738)年の14年かけて造られたとされています。この際、池を管理する施設として、隆池院という寺院が建てられました。これが現在の久米田寺です。

 中世に入ると、池の管理は久米田寺から「久米田池郷」に替わります。「久米田池郷」とは、池尻、田治米、大町、西大路、箕土路、下池田、小松里、額、荒木、中井、吉井、春木、加守、西之内の14ケ村で形成された地域共同体です。この14ケ村の取り決めにより、池の管理・運営がされてきました。そして、約1300年経った今でも良好な環境が守られています。昭和32(1957)年からは、岸和田市久米田池土地改良区によって管理・運営が行われており、これらの長い歴史と多くの人々によって池が守られてきたことやかんがい農業の発展に貢献する卓越した技術が評価され、平成27(2015)年10月12日、世界かんがい施設遺産に登録されました。

 また、久米田池は「鳥の国際空港」とも呼ばれ、1年を通してさまざまな鳥類がエサや休息場所を求めて飛来します。春と秋には、渡り途中のシギやチドリの仲間たち、夏にはコアジサシやオオヨシキリなどの夏鳥、秋から冬にかけてはカモの仲間など、年間を通して100種類以上もの鳥類が確認されています。」と、書かれていました。

 鳥の情報を調べると、観察会を月に2、3回行っているようです。まだ、これまで見たことのない、クロツラヘラサギ、ヘラサギ、コウノトリ、ミサゴや、ツクシガモも、見られるようです。