かつては論文や原稿を書いてきた 2023年1月31日(火)

 

 今日で1月が終わります。1月初めには理科教育の原稿を提出して、その後、自治会総会の資料作りを始めました。なんとか予定していた1月末までには、見通しが立つところまで進めることができました。

 今日は朝から、昨日の山河遊歩を書くのに時間をかけ、日本学生科学賞のことをまとめました。受賞者には、奨励金が出て、さらに世界大会へ参加することができ、総合型選抜の受験資格も取れるようです。自分も考えれば、堺市の小学校の先生をしているとき、教育論文で最優秀1回、優秀2回を取り、堺市から海外教育視察に行かせてもらいました。また、ソニー教育財団からアメリカへ派遣してもらい、アメリカの理科教育学会で発表をしたり、アメリカの小学校で授業をしたりしました。こぎつね附属小学校にいるときには、文科省の研究開発学校指定論文に2回応募して2回とも研究指定校に選ばれた経験があります。かつて、そのときどき頑張っていたなと今更ながら振り返ることができました。その頃は、頑張って書いて、選ばれて、ラッキーというような感覚で、次々と仕事をしていました。さらに、教科書執筆にも30年間に渡って関わり、3、4年に一回の改訂に合わせて、筆者として教科書原稿と指導書原稿を書いてきました。また、こぎつね附属小学校の22年間では、毎年3編ほどの論文を書く機会があり、これも60編ほど書きました。いろいろやってきたなと、一気に振り返ることができました。

 娘が入院するので、1週間ほど孫を預かります。朝から家で、その準備をしました。また、昼過ぎには、病院まで車で送っていきました。総会資料の印刷をするお店が、病院へ行く途中にあるので、病院に娘を送って行くついでに印刷店に寄って、お休みの曜日(日、祝)と、営業時間(平日9時~、土曜日10時~)を確認しました。今日は他にも、自治会のしごとを進めました。会計の方に、これからの日程をお知らせして、書類作成をして頂くように連絡の手紙を書きました。また、会計監査の方に、書類を持って行く日、監査意見を伺う日を決めてもらうように、連絡の手紙を書きました。監査役の方は現役の会計士さんなので、今の時期最高に忙しく日程調整が必要です。

 隙間を見て、図書館に本を借りに行きました。途中、総会を開く会館に立ち寄って、3月19日に総会で借りる集会室の予約の確認と、その部屋は上履きが必要なのか確認をしました。土足で入ってもよいようです。

今日は図書館で次の3冊を借りました。

 ①稲垣栄洋『生き物が老いるということ』中公新書ラクレ2022

 ②糸井重里『こどもは古くならない。』ほぼ日2021

 ③岩崎元郎『岩崎元郎の地球を遠足』山と渓谷社2019

 夕方、孫は学校からこちらの家に帰ってきました。まずは、水、木、金と、こちらの家から小学校へ登下校させます。娘は日曜日に退院予定ですが、さらに月、火まで、我が家から小学校に登下校し、火曜日の夕方、送って行く予定です。土曜日は、どこかに連れて行ってあげようかなと思います。

 

 仮想研142 奈良公園のシカに独自の遺伝子1400年前から集団内で繁殖 (読売1月31日) 

「奈良市の奈良公園のシカが、紀伊半島の他の地域に生息するシカにはない独自の遺伝子型を持つことを、シカの研究に取り組む福島大、奈良教育大、山形大のチームが突き止めた。1400年くらい前に周辺のシカから分かれ、集団内で繁殖したためと考えられるという。チームは「奈良公園周辺でシカが古くから手厚く保護されてきたことが科学的に裏付けられた」としている。31日付の米哺乳類学会誌に論文が載った。奈良公園のシカは「ニホンジカ」で、約1200頭いる。768年創建の春日大社が「神の使い」として保護したことが起源とされる。明治以降は殺傷禁止区域が設定され、「奈良のシカ」として国の天然記念物に指定された。チームは奈良のシカの起源を探ろうと、奈良公園を含む奈良、和歌山、三重、京都の4府県30地点で、交通事故で死んだり、捕獲されたりした294頭からDNAを抽出し、遺伝子型を分析。これらのシカは元々、同じ集団だったと分かった。さらに詳しく調べると、奈良公園の32頭には、他にはない独自の遺伝子型があることが判明。1400年くらい前に元の集団から分かれ、奈良公園の集団内で繁殖する中で生じた独自の遺伝子型が受け継がれてきたと結論づけた。チームの兼子伸吾・福島大准教授(分子生態学)は「奈良公園周辺のシカの集団は古くから人の手で大切に守られてきたと考えられる。国天然記念物にふさわしい『生きた文化財』であることが科学的に確かめられた」と話す。」

かつて、こぎつね附属小学校にいるとき、奈良さんぽで、奈良公園によく出かけていました。奈良のシカについては、子ども達とあまり深く研究をしていなかったなと思いました。