仮想研の記録が100号に到達した 2022年11月9日(水)

 

 今日も、5時30分には起きて、原稿を書くことにしました。しかし、昨夜皆既月食の写真を撮っていたので、山河遊歩が書けていません。朝からまず昨日の山河遊歩を仕上げ、それから、原稿書きを始めました。今日は、道の駅しらとりへ行く日です。12時まで原稿を書き、その後出発したいと思います。原稿書きは、フィールドワークとよく似ていて、前回歩いて到達した駅まで行くと、その続きの新たな道を歩く事ができます。かつて、熊野街道、紀州街道、中山道などは、そのようにして、歩く道のりを伸ばしてきました。原稿も、一度書き始めると、昨日の到達地点にすぐに戻ることができ、続きを書き始めることができます。原稿は、まだまだ長い道のりですが、最後までのコースはエクセルでチェック出来るようにしているので、毎日少しずつでも書き続けたいと思います。松尾芭蕉の奥の細道でいうと、まだ出発してすぐの草加あたりです。一歩ずつ進めたいと思います。

 

 12時を過ぎてから道の駅しらとりへ車で行きました。遊歩404 道の駅しらとり公園 でフィールドワークをしました。道の駅しらとりへは、いつも車で出かけているので、今日は300㎜望遠を付けたカメラを持って行きました。買い物の間は、車に置いておき、野菜を買って車に乗せてからカメラを持てばよいことに、今日気が付きました。チョウの写真を撮るのにとても便利でした。

昆虫は、キタテハ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、オオスカシバ幼虫、ハグロハバチ幼虫、オオカマキリ、オオカマキリの卵、スズメバチなどの写真を撮りました。キタテハやキタキチョウなどは、望遠レンズがないと、写真が撮れなかったので、持って行って良かったなと思います。

 キタテハは久しぶりに写真を撮りました。ネットで情報を調べてみました。「キタテハは1年に3~5回発生し、成虫で越冬するため、ほぼ1年中成虫が見られる蝶です。分布は北海道から九州まで広いのですが、北海道では減少が著しく近年は記録がありません。北海道以外の地域では普通に見られ、東京都心でも普通に生息しています。季節型がはっきりしている種であり、夏に発生する夏型と、秋に発生する秋型で模様が異なり、秋型は翅の切れ込みが大きく赤みが強い色になります。成虫は花の蜜や樹液、腐った果物の汁をよく吸います。」とあり、今日も木の幹に止まっているところの写真を撮りました。

植物は、ブタナ、セイヨウタンポポ、モミジバフウ、イチョウ、アラカシのどんぐり、などの写真を撮りました。紅葉が一段と進みました。公園全体がとてもカラフルになっています。

 

 仮想研100 盛口満『歌うキノコ 見えない共生の多様な世界』を読みました。盛口満さんが専門としている冬虫夏草のことについて詳しく書いていました。前半は、キノコの専門の方とキノコ観察をした時の話、そして、粘菌探しに取り組み始めたことが書かれていました。このあたりは、まだ、読んでいて理解できたのですが、後半の冬虫夏草の研究の内容については、論文を書くレベルなのでかなり難しく、最後まで読むのは少し大変でした。生き物から生えてくるキノコ(冬虫夏草)が、実は、体内に共生して必要な栄養分を生き物に提供していることが、分かってきているようです。セミ、アリ、ゴキブリ、甲虫の幼虫など、それぞれの種類によって共生している菌類が違っているということでした。先日テレビで見た、超進化論の番組でも、森の樹木は菌類と共生していて、互いに栄養を補完し合っていると紹介していました。菌類は森の樹木を土の中でつないでいることも分かってきているようで、菌類のネットワークのすごさを知りました。

 

 今日は、仮想研の記録が100号になりました。仮想研とは、仮想の科学教育研究所を自分で運営するという構想で、書き始めています。まずは、いろいろな学者に仮想研まで来て頂き、講義を受けるというものです。実際に来てもらうわけにはいかないので、本を借りてきて自分で読むということを進めています。やっと三桁の記録に到達しました。かつて、自分の仕事のスタートが科学教育研究所の地学研究室だったので、それを思い出し、一人で仮想の科学教育研究所で研究を続けるようにしようと思って始めています。もうすぐ1年になります。