干し柿作りに取り組む 2022年11月6日(日)

 

 今日は日曜日。いつもの朝なのですが、日曜日だと思うと、なぜか少しリラックスします。今月は、自治会しごとは、自治連合会の会合に参加し、回覧板を書くだけなので少し楽です。12月は、連合の会合、当自治会の運営委員会、そして、地域一斉の清掃行事、年末の夜警があります。

 今日は、午前中ゆったりと、ブログアップをしたり、山河遊歩を仕上げたり、公園掃除をしたりしました。原稿を書かなければいけないのですが、まだスタート出来ていません。いつも、明日から始めようと決心するのですが、なかなかです。体調がスッキリしないというのと、ブログアップの時短の方法の検討とがあり、もう少しと思いつつだらだらとしています。本は、毎週図書館で3冊ずつ借りていて、3冊ずつ、ブログアップができています。こちらは何とか規則正しく進められています。本をきちんと読む時間を確保するのは、とても大切なことです。フィールドワーク、読書、山河遊歩書き、写真の整理とブログアップなど、これらの隙間に毎日3~4時間の原稿書きの時間を確保するのは大変ですが、そのような生活にしなければいけないなと思います。

 今週は、7日間で、6日もすでに歩きに出ているので、今日はフィールドワークをお休みにして、干し柿作りをしました。一昨日、近所の方から50個ほど渋柿を頂いたので、皮をむいて、へたの部分を紐でつないで、移動ができるハンガーラックに吊して、のれんのようにしました。雨に当てないようにする、カビが生えないように、殺菌をすることが大切です。焼酎を時々ふりかけるとよいようです。2週間~1ヶ月ほど干すと完成です。我が家では初めて取り組むので、うまく出来るか心配ですが、やってみることにしました。

 本を読みました。仮想研(099) 盛口満『めんそーれ!化学 おばあと学んだ理科授業』 を読みました。沖縄の夜間中学で化学を教えることになった盛口さんの、授業記録のような本です。生徒の多くは、戦争で学校へ行けなかった、60、70代のおばあたちを中心に、外国から来ている人も数人混じっています。化学式や計算ではなく、料理や面白い実験から化学変化とは何かを学ぶ学習でした。肉じゃがで化学変化、ろうそく作り、ろうそくから三態変化の学習、ホットケーキを化学する、たたくと延びる金属、コーラや食塩水など電気を通す実験からイオンの学習、塩と砂糖の違いから熔けると燃えるの実験、ドングリやイモやこんにゃくからデンプンを取り出す話、小麦粉からガムを作るタンパク質の話、牛乳からチーズを作りコロイドの学習、油の仲間調べ、石けん作りなど、身近な生活の中の素材を取り上げ、その変化から化学へとつないだ楽しい学習を紹介していました。盛口さんは、本当にすごい先生だなと思いました。素材を提供すると、おばあたちの雑談が始まり、戦争中から戦後の生活の大変だった時代を生き抜いた生活の知恵がたくさん提供されます。盛口さんが予想もしていない生活の中での工夫が次々と飛び出してきて、教えている盛口さん自身が、おばあたちに多くを教えられたと書いていました。私のような理科教育を中心に小学校教師をしてきて、取り敢えず中高の理科の教員免許も持っている者が読むと、とてもいい本だなと思いました。取り組んでいた実験もあり、また、初めて知る実験もあってとても面白かったです。何よりも、厳しい生活の中での生き抜く工夫が、化学変化として裏付けられていく楽しさを、おばあたちが生き生きと学んでいる姿に感動しました。