「自分で考えて生活ができる」ということ 2022年7月31日(日)
今日で、7月も終わります。ひと月で17日間は歩きに出ているので、半分以上は歩いているのですが、ひと月の3分の1、20日間には至りませんでした。暑さに負けたなと思いました。8月は、早朝、または、日の入り前後の1時間でもよいので、歩くようにしなければいけません。暗くなって歩くと自然観察のフィールドワークにならないので、時々、暑くても山へ行くことも大切だなと思います。
今日も、フローリングの水拭きをしました。3日目です。3分の1がきれいになりました。時間と体力が必要です。目に見えてきれいになっていくので、やりがいはあります。明日頑張れば、半分ぐらいまでできそうです。
掃除の後、昼食を食べ、ホームセンターに植木に水をやるじょうろを買いに行きました。今使っているものは、口先が割れてしまっているので、新しく買い換えました。毎日使うものは、きれいなものを使いたいと思います。公園の花壇に液体肥料をやりに行くときにも使います。ついでに100円ショップで、50枚100円のハガキを買いました。官製ハガキは、書き損じをしたとき困るので、暑中お見舞いなどの練習が出来るように、安いハガキを買いました。これで、何枚か書いて、上手に書けた物を、知り合いに送ることができます。
少し前に、ゴミ屋敷の掃除のYouTubeを見てから、頭に映像が残っていて困っています。必要な物を、必要なだけ買って、いらない物はゴミとして排出していくと、家の中にはゴミは溜まりません。必要でないものを持ち込まないようにしないといけないし、いらない物はどんどん排出しなければいけないなと、つくづく思いました。体も一緒で、必要以上のものを食べると、排出が追いつかなくて体に溜まっていきます。家も、体も、必要以上のものを持たない生活をしていくように気を付けたいと思います。スッキリ、スリムな生活をしたいものです。
終身刑の人の生活が、テレビで放映されていました。終身刑というのは、一生刑務所の中で生活をする事なのですが、だいたい平均38年間、刑務所の中で模範的な生活を送っていると、仮釈放になるようです。40代、50代で終身刑になった人は、80歳、90歳まで刑務所にいることになり、介護が必要になってくるということです。終身刑になる人は、とても重大な犯罪を起こしている人なので、例えば20歳で終身刑になると60歳ごろまで、刑務所の中で生活をすることになります。60歳で仮釈放となり世間に出てきても、40年前とは世の中は全く違っているので、浦島太郎状態になると思われます。また、終身刑の人は、刑務所の中では手仕事をする一方、高齢の終身刑の人の介護も担当しています。介護を担当している人のような状況になりたくないので、規則正しい生活をして、走り込んだり、鉄棒をしたりして、体を鍛えたりもしています。この報道番組を見ていて、人は何のために、どこに向かって生きているのかと、考えさせられました。重大な罪を犯してしまった人達なので、彼らはその罪のことを考え、反省を続けながら一生を過ごすことが、生きる目的となっているのでしょう。
では、自分はと考えてしまいます。刑務所の中ではないのですが、40年間朝から晩までしごとをして過ごしてきました。その後、「もう退職ですよ。退職おめでとうございます。」と放り出されて、終身刑の人の仮釈放のようになっていないか、ふと考えてしまいました。また一方、これから30年間生きるとすると、家という囲いの中で、規則正しい健康生活を送るというのも、これも刑務所ではないのですが、囲いの中の生活と似ていないかとも考えてしまいます。
ゴミ屋敷生活、刑務所生活など、ショッキングな状況を自分事として考えてしまうと、ちょっと深刻になってしまいます。「人は何のために生きているのか」ということは、とても重要なことであって、なお且つ、とても難しいテーマなのかもしれないなと考え込んでしまいます。おそらく、「今日一日を楽しく生きることができる」「自分のしたい行動が自由にできる」ということが、刑務所の中の人とは違っていることで、「自分で考えて生活ができる」ことが重要なのかなと思いました。
今日も夕方5時30分頃から歩きに出ました。遊歩(327) 家~長居駅 を歩きました。
◆植物は、ホウセンカ、アメリカオニアザミ、の写真を撮りました。
長居駅近くまで歩くと、太陽が沈み、少し暗くなってきました。トワイライトの時刻です。カズオ・イシグロの作品『日の名残り』の最後に出てくる文章が思い出されました。
「いいかい、いつも後ろを振り向いていちゃいかんのだ。後ろばかり向いているから、気が滅入るんだよ。何だって? 昔ほどうまく仕事ができない? みんな同じさ。いつかは休むときが来るんだよ。わしを見てごらん。隠退してから、楽しくて仕方がない。そりゃ、あんたもわしも、必ずしももう若いとは言えんが、それでも前を向き続けなくちゃいかん。」
「人生、楽しまなくっちゃ。夕方が一日でいちばんいい時間なんだ。脚を伸ばして、のんびりするのさ。夕方がいちばんいい。わしはそう思う。みんなにも尋ねてごらんよ。夕方が一日でいちばんいい時間だって言うよ。」