こぎつね幼稚園の保育参観に行く 2022年6月24日(金)
今日は、こぎつね附属幼稚園で保育研究会があります。学校評議委員をしているので、参加するように依頼を受けて、見に行くことにしました。朝、7時前に地下鉄に乗り出発しました。久しぶりの仕事へいくような状況を経験し、かつてはこんな生活を毎日していたのだなと、感慨深く思いました。今のように、自分の時間を自分で使うことができる日々を過ごしてしまうと、朝早くから通勤するような毎日を続けることはできないなと思いました。
今日も、かつて小学校、また小学校退職後の幼稚園勤務の頃と同じように、駅前のスタバでしばらく休憩をして、今日これからの仕事について考えたり、体と心を整えたりしました。今日は、午前中、年長組の保育の様子を参観して、午後からは研究会があります。午後4時までの時程を、頭に入れました。時間がまだあったので本を読み、『いつか僕もアリの巣に』という本を読み終えました。
もう2年間幼稚園勤務はしていないのですが、2年前、3歳年少クラスの子ども達が5歳年長クラスに育っています。中には、きつね先生と呼びかけてくれる子どもがいて、びっくりします。子どもの記憶力というのは、本当にすごいなと感心させられます。参観に来られた、こぎつね小学校の副校長、知り合いの大学の先生、元幼稚園の副園長先生とも、子ども達の活動の参観の合間に情報の交換をしました。
こぎつね附属小学校と同じく、こぎつね附属幼稚園も、いろいろ教え込むような保育をめざしているのではなくて、子どもの活動から保育計画を立てていくような方針を持っています。小学校も、子ども達が自ら学習を進める学校ということを目指して、全ての生活を子どもが活動主体として、学習生活を進めています。今回の5歳の保育では、話し合い活動にしっかり取り組んでいる場面を見ました。5歳の子ども達でも、朝の会や、活動の後の振り返りの会が進められることを、参観に来られた他の園の先生方に見てもらうことができました。子ども達の可能性は無限だなと思います。5歳児でも、自分がこれからしたいことに向けての予測や計画などの考えを出し合うこと、そして、活動後の振り返りの話し合いができることが、分かりました。落ち着いた思慮深い子どもを育てる教育につながると思いました。子どもは行動しながら考えるものだと言うような思いを優先させてしまい、話し合いの部分に時間をかけていないと、短絡的に良くない行動に走るような子どもが多くなっていくような気がします。周りの状況、自分の計画、友達との関係、準備物などを考え合わせながら、より適切な行動、最大限の活動計画が持てる人間に育っていくようになってほしいと思います。
私の幼稚園における学校評議委員としてのしごとは、良くないところを指摘するのではなくて、子どもが主体的に活動する保育の方向性を褒めることだと思っています。環境作りのすばらしさ、先生の立ち位置のよさ、豊かな準備物、広い活動の場、色使いのすてきな保育室、安全安心への配慮など、言葉に出して確認していくように心がけようと思っています。
コロナ感染に注意を払いながらの研究保育でした。参観の先生をかなり少なく限定して、最少人数での研究会でした。多くの人に見てもらうことが目的ではなくて、今この時期に、研究保育を開催することが大切で、自分たち園の先生方の中で、考えをまとめたり、お互いに見合ったり、言葉にしたり文章にしたりすることの大切さを感じました。
幼稚園の研究会の帰りに、こぎつね小学校にも立ち寄り、後輩の先生と話をしました。勤務時間が過ぎていたので、学校を出て一緒に駅前のスタバに行き、ゆっくり話をすることができました。小学校の様子、今の理科学習のこと、学習の中でのパソコンの活用状況などについて、いろいろ話し合いをすることができました。