仮想研の本棚  2022年3月26日(土)

 

 今日は朝から雨です。今日の雨は、かなり強く降ると言われています。強い南風が吹き、春の嵐のようになるということです。

 

仮想研(034) 最近読んだ本を整理しました。今日は、雨なので、フィールドワークに行くことができません。仮想研(仮想科学教育研究所)を、勝手に立ち上げた今年の1月から借りた本の整理をしてみることにしました。3ヶ月で、ちょうど50冊借りていました。この調子で本を読んでいくと、年間200冊、10年で2000冊、20年で4000冊です。死ぬまで本を読み続けても、あと数千冊しか、読めないということが分かります

 これまでブログは、「こぎつね小学校の理科教室」からの発信、その後、「幼稚園のこぎつね研究室」からの発信をしてきました。小学校退職後の、幼稚園勤務と4つの大学非常勤講師は、自分の残された時間を大切にしたいと考え、4年間でやめました。2年前にやめてからは、フィールドワークに専念することにしました。幼稚園や大学勤務を終えた後も、しばらくは、「こぎつね研究室」としてブログ発信を続けていたのですが、今年の1月からは、『仮想科学教育研究所』と勝手にネーミングをして、発信することにしました。今のところ3ヶ月間続いています。「こぎつね研究室」からの発信でも良かったのですが、小学生や園児が身近にいなくなったので、新たに「仮想の科学教育研究所」として、科学教育全般について発信ができればいいかなと思い始めました。かつて自分が新任の時、初めて勤めたところが「科学教育研究所の地学教育研究室」でした。その研究所は、もう今はなくなっているのですが、今一度、一人で、ネットの中で、仮想的に科学教育研究所を復活させることにしました。テレビ番組の「科捜研の女」は素敵な主人公で、研究所もすごい設備なのですが、とりあえず「仮想研のおやじ」というところで発信を続けながら、今後10年、出来れば20年ぐらいフィールドワークを続けたいと思っています。 

 研究所を創るには、まず、研究資料の充実が大切です。これまで40年間、理科教師をしていたので、少しは理科関係の本は家にあるのですが、科学の専門的な本を広く読んでいたわけではありません。そこで、まずは仮想研の図書室の充実が大切だと考えました。しかし今更、科学の本を買い集めることは不可能なので、毎週図書館に通って、本を借りては読み続けることにしました。今のところは、ランダムに読んでいるのですが、ある程度、研究テーマを持って、深く読んでいくことになるのではないかと思っています。

 

1 京都大学大学院薬学研究科編『新しい薬をどう創るか』ブルーバックス

2 平山令明『分子レベルで見た薬の働き第2版』ブルーバックス

3 岸本忠三、中嶋彰『新現代免疫物語 抗体医療と自然免疫の驚異』ブルーバックス

4 塚崎朝子『世界を救った日本の薬』ブルーバックス

5 山科正平『カラー図解新しい人体の教科書(上・下)』ブルーバックス

6 日本物理学会編『宇宙の物質はどのようにできたのか 素粒子から生命へ』日本評論社2015

7 佐々木浩之『メダカの飼い方&原色図鑑』コスミック出版2021 

8 松倉公憲『地形学』朝倉書店2021

9 本多郁夫『植物生態観察図鑑』全国農村教育協会2014

10 古賀弘幸『書のひみつ』朝日出版社2017

11 リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』日高敏隆ほか3名訳 紀伊國屋書店2006

12 盛口満『雑草が面白い』新樹社2015

13 塚本亮『「すぐやる人」の読書術』明日香出版社2019

14 荒舩良孝『生き物がいるかもしれない星の図鑑』サイエンス・アイ新書2021

15 盛口満『天空のアリ植物』八坂書房2020

16 福岡伸一『ナチュラリスト 生命をめでる人』新潮社2018

17 松尾タカシ『おしりを鍛えると一生歩ける!』池田書店2016

18 加藤晋他3名『デジタル化時代の人間の条件 ディストピアをいかに回避するか』筑摩書房2021

19 立花隆『サピエンスの未来 伝説の東大講義』講談社2021

20 白川英樹『自然に学ぶ』宝蔵館2020

21 川端清司『自然散策が楽しくなる! 岩石・鉱物図鑑』池田書店2021

22 森昭彦『身近にある毒植物たち』SBクリエイティブ2016

23 池田清彦『ぼくは虫ばかり採っていた』青土社2018

24 ヒュー・ロフティング『ドリトル先生アフリカゆき』岩波少年文庫2000

25 ヒュー・ロフティング『ドリトル先生航海記』岩波少年文庫2000

26 盛口満『自然を楽しむ』東京大学出版会2016

27 トム・ラス『座らない』新潮社2015

28 フレッド・ホイル、ジョン・エリオット『アンドロメダのA』早川文庫SF1981

29 金田初代『道草の解剖図鑑』エクスナレッジ2021

30 新井紀子『AIvs.教科書が読めない子どもたち』東洋経済新報社2018

31 ローレンス・クラウス『宇宙が始まる前には何があったのか?』青木薫訳/文藝春秋2013

32 佐藤優『未来のエリートのための最強の学び方』集英社インターナショナル2019

33 石浦章一『王家の遺伝子』ブルーバックス2019

34 マーク・カウフマン『地球外生命を求めて』奥田祐士訳/ディスカヴァー・トゥエンティワン2011

35 福岡伸一・阿川佐和子『センス・オブ・ワンダーを探して』大和文庫2017

36 ケヴィン・スコット、グレッグ・ショー『マイクロソフトCTOが語る新AI時代』高崎拓哉訳/ハーバーコリンズ・ジャパン2021

37 松原隆彦『図解宇宙のかたち「大規模構造」を読む』光文社新書2018

38 盛口満、安田守『骨の学校』木魂社2001

39 荒木優太『これからのエリック・ホッファーのために』東京書籍2016

40 池田清彦『生物学の「ウソ」と「ホント」』新潮社2015

41 川北義則『学問のすすめ』KKロングセラーズ2016

42 和田知之『IQ130以上の子どもの育て方』KANZEN2018

43 メラニー・ミッチェル『教養としてのAI講義 ビジネスパーソンも知っておくべき「人工知能」の基礎知識』日経BP2021

44 保狩瑞穂『モンテーニュの書斎 「エセー」を読む』講談社2017

45 倉下忠憲『KDPではじめるセルフ・パブリッシング』C&R研究所2014

46 冨永章『パーソナルプロジェクト マネジメント』日経BP2011

47 井出竜也『昆虫学者の目のツケドコロ』ベレ出版2021

48 山本智之『温暖化で日本の海に何が起こるのか』ブルーバックス2020 

49 高見沢重富『帰化植物秘話』ほおずき書籍2010

50 ジオ多様性研究会『ジオパークを楽しむ本』2013

 

 図書館で本を借りる生活は、実は、仮想研を始める以前から、スタートしていました。小学校を退職した頃、それまでほぼ毎日立ち寄っていた古本屋が、倒産して店じまいをしてしまいました。古本屋は、難波駅、中百舌鳥駅、家の近くのホームセンターの中の三カ所にありました。週に2、3冊、常に買い続けていたのが買えなくなったので、しかたなく図書館へ通うようになりました。図書館に通い始めた頃はなかなかなじめなくて、使い勝手も良くなかったのですが、最近は少し慣れて、予約貸し出しもできるようになりました。もうすでに6年間、図書館に通っているので、週に3冊、年間150冊借りているとすると、小学校退職後、1000冊ほど読んでいることになります。