三寒四温について調べる 2022年2月19日(土)
午後から雨になるようです。雨のあと暖かくなればよいのですがどうでしょう。今頃の天気の様子を三寒四温と言ってよいのか、辞書で調べてみました。
「晩秋から初春にかけて、3日間くらい寒い日が続いたのちに4日間くらい暖かい日が続き、これを繰り返すこと。」(大辞泉)とあるように、晩秋から初春にかけて使う言葉のようです。かなり長い期間使えることが分かりました。
また、「三寒四温の温に向いたか、近ごろになく、小春日和になりそうな、朝でもあった。<川端康成・舞姫>」と、用例にもあるように、川端康成は晩秋に三寒四温という言葉を使っています。
さらに、「三寒四温は冬の季語・・三寒四温は晩冬を指す冬の季語であり、手紙などで時候の挨拶として用いるのが一般的です。時候の挨拶とは、その時々の季節感や気候の様子を表すものです。三寒四温は、寒い日が続いていてなかなか暖かい日が来ないことや、気温が変わりやすいということを表します。また、手紙で使われることが多い。「三寒四温の候、皆様いかがお過ごしでしょうか」などといった手紙の冒頭の挨拶として使われ、その他「三寒四温の季節~」「三寒四温のこの頃~」といった言い方もあります。「三寒四温のこの頃、どうぞご自愛ください。」「三寒四温の季節となり、朝夕と冷え込む日が続いておりますが、いかがお過ごしですか。」など、相手の体調を尋ねる文や気遣う文を続けたりします。」
と、あるように、晩冬を指す冬の季語でもあるようです。ちょうど、今頃の気候を表すのによい言葉のようです。
◆仮想研(025) 記録について学ぶ 今日は、午後から雨になりました。雨でも規則正しく歩いている人もいるのですが、私は雨ではおっくうになります。午後から本を読むことにしました。今日は、『ドリトル先生航海記』と、盛口満さんの『自然を楽しむ』から、記録を書く、ということについて学びました。
「私(トミー・スタビンズ)はドリトル先生のおかげで、たいへん読み書きが上手になりました。私に先生が、航海日誌をつけさせるほどになりました。航海日誌というのは、どんな船にもあるような帳面で、船の走ったキロ数や進む方向や、そのほか、いろいろのできごとを書き込んでおく、一種の日記です。先生も、ひまがあると、御自分で手帳になにか書いていらっしゃいました。ときどき私は、その手帳をのぞいて見たものでした。もはや私は、読むことができましたが、先生の筆跡を読み取るのは、たいへん骨がおれました。たくさんの手帳には、海のことが書いてあるようでした。ぶあつい6冊の手帳は、いろいろの海草のことを書いたノートやスケッチでいっぱいになっていました。ほかにまだ、海鳥のことを書いたのが1冊、海の虫類について書いたもの、貝類について書いたものなどもありました。それはみんな、いつか書きなおされてから、ちゃんとした本にまとめられるのです。」
次に盛口満さんの『自然を楽しむ』にも、記録について書かれている所を見つけたので、二カ所、書き出してみることにします。
「次の3つは、僕がやってきたことの要点といえる。「見る」・・僕の基本は、生き物を見るということにある。「描く」・・小さなころから絵を描くのが好きだった僕は、生き物の絵を描いているときこそ、一番充実している。「伝える」・・僕の仕事は生き物のことをだれかに伝えること。本を書くことも同じことだ。」
「屋久島の調査補助として入山することを決めた。・・・僕は、二ヶ月の調査期間で、できる限りの生き物を自分の目で見て、その形をスケッチにおさめ、『屋久島博物誌』なるものを書き上げることを目標に入島した。もっとも期間は二ヶ月に限定されている。昼間はひたすら森の中で木に抱きついて太さを測り、林床にはいつくばって幼樹をさがすという日々だったが、それでも昼食後の少しの時間だとか、夜、テントに戻ってから寝るまでの間とかに自分のための時間は確保できた。夜、テントの中ではろうそくの光がスケッチをするための光源だった。画材としたのは、フィールドノートとして使用していた硬い表紙のコクヨの測量手帳と、ロットリング社の製図ペンである。二ヶ月ほどの間には、数日だか、休日ももらえて、その間は山頂部に屋久島固有の高山植物のスケッチに出かけた。二週間に一度の下山日には、途中の登山路で見つけた生き物や、海岸沿いのベースキャンプ周辺で見つけた生き物がスケッチ対象となった。結果、葉っぱ一枚だけのスケッチも含め、合計333種の生き物のスケッチを描くことができた。これらのスケッチは、大学に戻った後に描きなおし、本の体裁にまとめた。今、見返すとあまりにラフでなにかに使うことの出来るような仕上がりのスケッチではないけれど、僕はこのとき、子どものころからいだいていた夢になんらかの形で近づけた気がした。」
日々の記録があって、研究に、また本になっていくということです。