鳥インフルエンザが変異したら大変  2020年11月30日(月)

 

 昨日の夕方、大泉緑地の池にカモを見に行きました。新たに渡ってきたのか、数が増えていました。殆どがヒドリガモですが、前回見なかったオナガガモもいました。オナガガモの写真を撮ることができました。ヒドリガモの集団と一緒に、オオバンや、カイツブリも泳いでいます。カイツブリは警戒心が強いので直ぐにもぐってしまうのですが、今日は、やっと写真を撮ることができたので、図鑑の写真と比べながら見ることができました。カイツブリにも種類があることが分かりました。昨年の大泉緑地の水鳥の様子を思い出すと、ユリカモメも来ていたと思います。これからも、詳しく見ていくようにしたいです。

 夜の7時30分からのダーウィンが来たの番組では、コアジサシの生態と、コアジサシの繁殖を保護している人達の取り組みの紹介をしていました。コアジサシは、夏鳥でした。アジサシよりも小さく、ヒヨドリぐらいの大きさということです。東京湾の羽田空港近くに、人工の繁殖地を作り、毎年そこで、卵を産み、子どもを育てるための環境作りの支援をしていました。チョウゲンボウや、カラスに狙われ、数を減らしているそうです。秋になると、南半球まで大きな集団を作って渡ります。

 

 鳥インフルエンザの事を考えると、もしかしたら「渡り鳥」をのんきに見ていられない状況になるかもしれません。鳥インフルエンザは、確実に渡り鳥が運んでいます。鳥インフルエンザについて調べてみました。

「●一般的に鳥インフルエンザウイルスは、人に感染することはほぼありません。また、人から人への感染もほぼないとされています。しかし、A型インフルエンザウイルスはB型に比べて変異しやすいことから、鳥インフルエンザが鳥の間で感染を繰り返すうちに、鳥から人へ、人から人へと感染を起こすタイプに変異した場合は危険です。なぜなら、このような変異により出現したインフルエンザウイルスは人が免疫を持たない新型ウイルスだからです。11月に入ってから、秋田県秋田市、鹿児島県出水市、鳥取県鳥取市などで回収された鳥の死がいや水鳥の糞などから、相次いで高病原性鳥インフルエンザウイルスが発見されています。野鳥観察などをしているだけで鳥インフルエンザに感染することはないと考えられていますが、野鳥や野生動物の死がいを見つけても、決して素手で触らないでください。また、同じ場所でたくさんの野鳥が死亡しているの見つけたら、都道府県や市町村役場に連絡しましょう。」

「●鳥インフルエンザが人に感染した場合の治療は、今のところ効果が期待できるとされる治療は、抗インフルエンザウイルス薬のノイラミニダーゼ阻害剤(タミフル、リレンザ、ラピアクタ、イナビル)による早期治療です。感染の可能性がある場合は極力早い時期に(48時間以内)投与することが勧められています。また、現在、人のための鳥インフルエンザ予防のワクチンはありません。つまり、季節性のインフルエンザのワクチンでの予防効果は期待できないのです。」

「●鳥類からの感染の予防は、鳥インフルエンザの流行地域に行った場合は、以下のことに留意する必要があります。むやみに鳥類に近寄ったり触ったりしないようにする。万が一、感染の可能性のある鳥等に触れた場合は、すぐに手洗い・うがいをする。特に、子供は好奇心で野鳥などに近づく恐れがあるので注意をすること。感染した人からの感染の予防は、通常、鳥インフルエンザウイルスは人には感染しませんが、もし感染した人が近くにいる場合や、鳥インフルエンザウイルスの変異により新型インフルエンザが発生した場合の予防策は知っておく必要があります。1.マスクをする、2.こまめにうがいをする、3.こまめに石けんで手を洗う、4.汚れた手で口、目、鼻などを触らない。1と2は、飛沫が鼻や喉の粘膜に付着する飛沫感染を予防します。また、3と4は接触感染を予防する目的です。」

 

 今回の新型コロナも、最初は、動物から人へ感染して、人から人へは感染は確認されていないというようなコメントから始まりました。感染源はコウモリとか、ハクビシンとか、いろいろ言われていたのですが、最近はそのことはあまり取り上げられなくなってきました。また、人から人へも、接触感染でしか感染拡大しないと言われていたのが、飛沫感染、エアゾール感染もあると、どんどん変化してきています。

 鳥インフルエンザは、今年は香川県でいくつかの養鶏場で感染拡大して、多くのニワトリが殺処分されています。もし、人に感染するように変異した鳥インフルエンザが、渡り鳥によって世界的に感染拡大するようになると、渡り鳥が処分されていくのかもしれません。カラスやヒヨドリやスズメも、処分されることにもなるのでしょうか。本当に恐ろしい世界になりそうです。渡り鳥を殺してしまうと、自然環境のバランスが崩れて、虫が大繁殖して環境が急激に変化し、人類は生きていけない地球になってしまいます。