教科書やノートのデジタル化 2020年11月8日(日)
最近は、ネットでいろいろ調べられるので、図鑑も辞書も調べる回数が減ってきています。ネットが普及していない時は、辞書や図鑑や参考書は、授業中必須だったのですが、時代が一気に変わってきています。私が先生をしていた頃は、先生も子ども達も、常に机の上に辞書や図鑑や参考書を置いて学習をしていたのですが、もうすでに次の時代になりつつあると思われます。自分が家でブログを書いたり、文章を書いたりするときも、すぐにネットで調べてしまいます。
子ども達は、ネットを使って調べながら、学習ノートを書いていく時代になるということです。さらに、授業中のノートも、鉛筆を使ってノートに書いた方がよいのか、キーボードで打ち込んだ方がよいのかということも、そろそろ検討しなければならないようになってきています。大学では、先生方はパワーポイントを使って授業をしているので、学生はもうノートに鉛筆で書く時代でもないように思われます。大学の先生が学生にそのパワーポイントで作った資料を転送してあげるとよいということです。話し合いは、学生がタブレットで入力して転送すると、前のスクリーン画面に表示されるので、先生が学生の意見をいちいち板書する必要もなくなります。そして授業の最後に、学生は考えたことをパソコンで書いて、レポート提出するとよいということです。リモート授業では、すでにそのようにしているので、対面の授業も一気に変化してくるように思われます。提出がネット転送になるので、ノートは必然的に、パソコン記録になるということです。ノートのデジタル化は、本年度のコロナ対応のリモート学習から一気に改革が始まり、高校生、中学生までは、すぐに広がっていくように思います。小学校でも、高学年は可能かもしれません。学習の仕方が一気に変わるような気がします。
今、教室で学生全員キーボードを使って入力すると音が出るのですが、タッチパネルキーボードを使うと音は出ません。私はまだ、タッチパネルのキーボードは使えないのですが、慣れてくると、タッチパネルでも、文字入力ができるようになると思います。教室で学生達が全員文字入力をしていても、とても静かに使えるようになります。
会社も学校も、役所も銀行も、30年前は、まだノートや書類に手書きをしていたのが、今は全てパソコン仕事になっています。授業も変わって当然だと思います。スマホは使えても、パソコンが打てない学生が多くて、会社では困っているという状況は、学校教育現場が遅れている証拠です。学生がパソコンを駆使して学業に活用していくように、今年から一気に変わっていくのだと感じています。スタバで、女子高校生がノートパソコンを出して使っていたり、電車通学の小学生が、電車の中でタブレットを見ていたりする姿も、見かけるようになりました。
60年前は、テレビがありませんでした。30年前は、パソコンがありませんでした。そして、今は、教科書やノートは紙を使っていますが、これからどんどんデジタル化していくと思われます。実際、会社は書類のデジタル化を本気で進めて、来年1年で紙の書類をなくしていくということです。その結果、今は予想もつかないような世の中に必ずなっていきます。本もさらにデジタル化して、家の中から本棚がなくなり、図書館は、紙の本の博物館か老人の憩いの場所になっていくのかもしれません。家で仕事や学習ができる人が増えるので、会社や大学の形態が変わっていきます。アメリカやヨーロッパは、まだコロナ感染拡大が続いています。大学はリモート学習が継続していて、学び方の改革がさらに進むことだと思われます。働き方、住む場所、流通、交通など、世の中全体が大きく変化しそうです。日本は、欧米に比べて感染者が少ないので、デジタル化が逆に遅れるのではないかとも危惧します。
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