白い紙を作品にする作業 2020年10月17日(土)
今日は久しぶりの雨です。昨夜遅くから降り始めた雨が、朝起きた時もしっかり降っています。朝の室内の気温は20度ですが、外は12度まで下がっています。夏の35度を越える毎日の猛暑はとても大変でしたが、いよいよこれから、寒さ対策をしなければいけないことを思い出させるような今日の気温となりました。屋外で働く人達、また、野生の生き物たちは、気温の変化に対応した生活をしなければいけません。夏に活動していた昆虫たちは、一気に動けなくなってしまいそうです。
今日は、テレビで、漫画家が絵を描きあげていく過程を定点カメラで撮影して、その人の漫画の描き方について話し合いをしている番組を見ました。1ページ仕上げるのに5時間以上をかけています。割り付けをして、下絵を描いて、ペン入れをして、色を付けて、さらにまた、最後のペン入れをして仕上げていきます。真っ白な紙が、作品になっていく過程です。登場人物の一つの表情を仕上げるのに、何度も何度も消しては書き直しをされていました。プロの仕事だなとつくづく感じました。天才漫画家でも、何度も書き直しをしながら、自分の求める形、表現を作り出していました。
これまで、学校現場にいた時は、学級だより、学年だより、理科だよりと書いてきました。書式を最初によく考えて、その書式に文字を埋めるようにして、毎年、40~100号ほどのお便りを書いていました。プロの漫画家の仕事も、最初はただの白い紙が、作品になっていっていました。学校での仕事で書いていたお便りも、今書いているこの晴歩雨読も、書くのは文字ですが、真っ白い紙から、文字を埋めていくことで一つの作品を作り出していると考えることができます。晴歩雨読は、プロの漫画家、プロの文筆家と比べると、まったくの駄文を並べているだけですが、毎日白い紙1ページに文字を埋めて表現を創るというのはそれなりに苦労をしています。書いたり、消したり、書き直したりと、何度か校正をします。学校現場の仕事を終えてから書き始めた晴歩雨読ですが、現在924号になっているので、A4用紙のページ数としては、1000ページをすでに越えていると思います。毎号、最低1ページ書いていて、多いときは2~3ページにも渡る時があるからです。天才漫画家の仕事ぶりをテレビで見ていて、自分も白い紙に文字で埋めながら、毎日一枚の作品を作っていて、最終的には1000ページの本になっています。今、図書館で借りている鳥類学の本は、740ページあります。この本よりも厚くなっているんだなと思うとちょっと嬉しいです。
晴歩雨読のシリーズは、1000号で取り敢えず終えて、次はまた001号から新しいシリーズを始めます。あと、76号なので、1000号にはたどり着けそうです。今は、ほぼ日々の記録のように書いていますが、次は、何かテーマを持って書いていくことができるといいなあとも思います。しかし、日々の何気ない気づきを書いていく方が、後で読んだ時面白いのかもしれないとも考えます。テーマを持って書きたいと思った時だけ、しばらくそのシリーズで書き進めるようにしましょう。そうしないと、毎日書くことに行き詰り、書けない日があるようになるかもしれません。私の場合は、内容よりも書き続けることの方が大切です。