人の命を守る「先走りの施策」を考えないと  2020年7月23日(木)

 

 東京ではコロナ感染者が300人を越えて、大阪も100人を越えました。4月の危機的状況と言われていた時よりも人数が多くなっています。状況としては、重病者が多くないので4月とは違うと、政府や東京都知事は言い続けています。何の手立てもしないので、またさらに、Go To キャンペーンも始めているので、ますます感染者は増えていくことになります。なぜ、政府の対応は、「今は危機的状況ではない。Go To キャンペーンも決定通り行います。」と、言い続けるのでしょうか。同じような思いが、4月の頃にも感じました。「本当に危険ではないのか」ということを、報道番組や、インタビューで、みんなが大きな声で言うようになってから急に態度を変えて、「今の状況をかんがみ、自粛してもらう施策が必要になってきました」と、言い出します。行政は、感染者が確実に増えることは分かっていても、先取して施策を発表してしまうと、「そんな自粛をしなくても自然と減っていた」と、言う人がいるからなのでしょう。学校を3月早々に休校にしてしまったことが「先走りの施策だった」と、ずっと言い続けている人がいます。正体のわからないコロナウイルス感染からまず子ども達を守った首相の英断は、後日称えられることになると私は思っています。

 今日で東京都の感染者は300人を超して、さらに旅行による移動が始まった4日間の連休の10日後、8月になった頃、東京をはじめ、各地の感染者が一気に増えるということになります。これはおそらく行政も分かっているのですが、増加の事実を突きつけないと、何も始められないという状況があるのでしょう。もっと医療機関の充実、保健所機能の拡充、感染者を隔離する施設の拡充などが急がれます。

 アメリカは最近、一日に感染者が7万人、死者1000人です。日本とは全く違っているレベルですが、トランプさんは、政治をそれなりに行っているように見えます。アメリカは、本当に大変な状況で、今後、農業も工業も教育も軍事力も、とても考えられないような状況になっていくことが心配です。戦争をしている時に匹敵する状況です。アメリカではこれまでコロナ感染で14万人が亡くなっています。戦争でないので、軍人ではなく無差別に市民が亡くなっています。もっともっと怖がって、規律を守った生活で防衛をしないと大変です。

 

 第二次世界大戦での死者は次のようです。

ソ連 2,660万人 中国 1,320万人 ドイツ 690万人 ポーランド 600万人 インドネシア 400万人以上 日本 310万人 ベトナム 200万人以上 ユーゴスラビア 170万人 インド 150万人 オーストリア 120万人 フィリピン 110万人 フランス 60万人 イタリア 45万人 イギリス 40万人 アメリカ 30万人 だそうです。

 

 戦争は、行政が始める惨事です。政治によって、こんなにたくさんの人がなくなるということです。平和に生活をしていると、亡くなることがない命が、その時代では戦争に突き進み失われます。政治家のプライドにより、人の命はどうにでも操作されます。コロナ感染も、「先走りの施策」と言われても、先手先手で人の命を守る行動をとってほしいと思います。経済を守りながら、人の命を守る方法が何かあると思います。テレビに出ているコメンテーターがよく言うのですが、日本では法律上、いろいろなことが強制できないらしいのです。しかし、電車や駅、お店、地下街、タクシー、バス、人が多く集まるレジャーランドなど、マスクをつけないと罰金、家族以外の3人以上集まっての会食や飲食も罰金、会社は室内に集まってする会議を8割減らしリモート会議にしないと罰金、とかにしないと、これから2年、経済が回らなくなるのではないかと思われます。マスクの供給は安定してきたので、あちこちのお店でバラ売りのマスクの販売をして、罰金をできるだけ払わなくてよいようにしてあげることは大切です。このような規律を守りながら生活をするなら、旅行も移動も、良いのではないかと思われます。行政が早く、罰則をつけた最低限の生活規律を出すとよいのではないかと考えます。三密はいけないと言っているだけでは、もう慣れてしまって守られていません。まだしばらく薬の開発が進みそうにありません。1、2年の期間、安全な生活を追究しなければいけないのでしょう。