本当は4月から新しい学習指導要領が実施されている 2020年6月30日(火)
今日は大阪市立中央図書館へ行く日でしたが、朝から雨が降っていたので歩いて行くことができませんでした。地下鉄に乗って行きました。久しぶりに朝の地下鉄に乗りました。8時40分なかもず駅発の地下鉄ですが、始発駅で椅子が満席程度の込み具合でした。
今日の大阪市立中央図書館は、2週間前よりは、椅子と机が少し見られました。壁沿いに細々と、一人掛けの椅子と机が並んでいます。「使用は1時間以内におねがいします。自習には使用できません。」と、注意書きがありました。周囲に6人や8人が座れる大きな机は、片付けられたままです。少しずつ復活してきているなと思いましたが、まだまだ、元のような状況ではありません。
今日は、次の本を借りました。
①遠藤昭『散歩をもっと楽しくする本』2002文芸社
②特定非営利活動法人日本ロングトレイル協会『知識ゼロからのロングトレイル入門』2016幻冬舎
③花井哲郎『カイミジンコに聞いたこと』2012中公文庫
④星新一『きまぐれ星のメモ』2012角川文庫
今年の4月には、新しい学習指導要領が実施され、これから先10年間の、日本の小学生の新しい学びの方向性を捉えた教育がスタートしています。英語教育の時間が小学校で大きく拡大されています。プログラミング教育も入ってきました。コロナ騒ぎがないと、マスコミも、新しく始まった学習についていろいろ紹介したり、検証したりしていくのですが、授業がまともに始まらないという異常事態が続いていました。新しい学習指導要領の実施というのは、本当はとても大変なことなのですが、現場はそれどころではありません。これまで当たり前に行っていた、遠足や運動会やプール学習やスポーツ大会ができません。入学式も、2か月遅れで行った小学校がありました。児童会や委員会活動も止まったままだと思います。修学旅行、林間・臨海学校も、今年は出来そうにありません。講堂や体育館に大人数が集まるような、音楽会、演劇発表会、学習発表会などもできません。学校は動き始めたのですが、しかし今、全世界のコロナ感染者数は、収束していく兆しはなく、まだまだ拡大しつつあり、死者も日々増加しています。日本でも、行動自粛解除が宣言された瞬間、また感染者数が増えつつあるようです。第2波の感染拡大が始まっているのではないかと心配になってきます。動き始めた学校でも、子どもや先生の感染が報告され、1週間、2週間の休校になっています。これからどうなっていくのか、全く先が読めません。さらに、洪水、地震、津波、火山噴火、世界情勢、真夏の高温など、不安なことだらけです。
久しぶりに本屋で本を1冊買いました。今、読んでみたい本は、本屋に行くと目に止まります。時事的な本は、図書館では手にすることができません。時々、本屋を回遊しないといけません。
〇榎本博明『教育現場は困っている 薄っぺらな大人をつくる実学志向』2020平凡社新書
第1章 「授業が楽しい」とは、どういうことか
第2章 「能動的に学ぶ」が誤解されている
第3章 学力低下にどう対処すべきか
第4章 楽しいことしかやりたくない!
第5章 学校の勉強は役に立つ
「おわりに」の冒頭に次のような文章があります。
教育問題についての報道に接するたびに疑問に思うことが多く、何とかしなければといった思いに駆られ、どうも落ち着かない。近頃の教育改革の動きを見ていると、だれもが真剣に考えているはずなのに、なぜか見当はずれな方向に進んでいく。そうした流れのなかで、教育現場でもおかしなことが起こっていると感じざるを得ない。・・・
まだ、読んでいないのですが、読むのが楽しみです。コロナ感染拡大で、今後の日本の教育の方向性などの議論ができないのですが、これからの「教育の課題」について考えていきたいと思います。