身の回りの自然のこと 2020年6月28日(日)
今日は日曜日。昨日、山登りをしたので、今日は、家で写真の整理や、公園の雑草取り、家の掃除をしました。昼前に孫が来たので、一緒にキアゲハ用のパセリの苗を買いに行きました。キアゲハが10匹ほど育って、予想通り春から植えていたパセリを食べつくしてしまったので、新たにパセリの苗を植えました。大井農園という花屋に行き、「パセリの苗を8個下さい」というと、「そんなに買ってどうするの」と聞かれました。「キアゲハを育てているので、必要なんです。」というと、「パセリにアゲハがやってくるなんて、初めて聞いたわ。」と、おばさんは笑いながら言っていました。家に帰ると、12個ほど袋に入れてくれていました。
今回、パセリで育ってきたキアゲハの幼虫は、そろそろ蛹になってきています。羽化をした成虫を放チョウするので、また戻ってきて卵を産んでいるのかもしれません。次の世代のためのパセリを準備しました。放チョウしたチョウ達は、ふるさとを覚えているのでしょうか。最近、ツマグロヒョウモンも、アオスジアゲハも、ナミアゲハも、よく庭にやってくるような気がします。気のせいかもしれませんが、サケのような帰巣本能があるのかもしれません。
金曜日に続いて、今日も公園の草取りをしました。毎年、子ども会が、月に一度のペースで、自分達の児童公園の草取りをしてくれるのですが、今年はコロナ感染防止のため全ての活動が中止になっています。今日も大きなビニル袋いっぱいの草取りをしました。低木のシャリンバイの間から生えてきている木の芽生えもあり、それらはハサミで切り取ります。ムラサキシキブだけは紫色のきれいな実をつけるので、シャリンバイの上に伸び放題に広がっているのですが、切り取らないようにしています。毎年、子ども達が遊びで使っているような気がします。
コロナ感染拡大だけでなく、バッタの大量発生が続いています。アフリカ、中東、インド、そして南米でもウルグアイからアルゼンチンへと被害が拡大しているようです。コロナ感染拡大と、何か関係があるのかと思ってしまいます。地球の気温は確実に上がってきています。生物の異常事態がバッタだけでなく、他にも広がっているのではないかと心配になります。温暖化の影響は、雨、台風、洪水災害を大きくします。雨の降る地域も変わってきます。また、氷河や永久凍土が融けてきています。いままで眠っていた新たな危険なウィルスも広がる可能性があります。バッタだけでなく、蚊やアリやダニやクモなど小さな生物は、風で考えられない距離を運ばれます。渡り鳥や昆虫も、いろいろな菌を運びます。災害は、突然起こるように思いますが、実は知らない間に広がっている場合もあるのかもしれません。帰化植物や外来生物の分布拡大を見ていてそう思います。日本の場合は、さらに地震災害が加わるので本当に大変です。
最近の東京のコロナ感染拡大は、本当に大丈夫なのか心配になってきました。3月の頃以上に、政府や都政が、正常に機能していないような感じを受けてしかたありません。
●サバクトビバッタ・・新型コロナウイルスの蔓延に苦しむ人類に、もう一つ未曾有の災厄が襲いかかる。「サバクトビバッタの大群」だ。農学・昆虫学を専門とする東京農業大学の足達太郎教授が解説する。
「本来サバクトビバッタは、1匹単位で生活する大人しい種です。しかし、一昨年から昨年にかけて、東アフリカで季節外れの大雨が降った影響で、バッタが大量発生した。すると、性質に変異が生じ、翅(はね)が長く獰猛で群れを作る種が生まれました。その種が長距離を大群で移動して、各地に被害を及ぼしているのです」過去70年で最大規模とされるバッタの大群は、生まれ故郷のアフリカを出発し、各地で農作物を食いつくしながら東進中。現在インドに到達した。中国政府は警戒を強め、ニュース番組は連日のように『4000億匹のバッタの大群がインド・パキスタン国境から中国に迫っている』と報道。中国農業科学院植物保護研究所の研究員は、6月中にバッタが飛来する可能性を示唆している。足達教授は話す。「変異して群れるようになったバッタは、季節風に乗って飛ぶ。風がうまく吹けば、数千㎞飛ぶことも可能です。過去には、西アフリカからカリブ海諸島に到達したという記録もあります」 当然、日本も他人事では済まされない。中国に侵入したバッタの大群が、黄砂を運ぶ風に乗って海に隔てられた2000㎞をやすやすと越え、日本列島へと飛来することは十分にあり得るのだ。(『FRIDAY』2020年6月19日号より)
●南米パラグアイで発生したバッタの大群は、すでにアルゼンチンに到達し、ブラジルやウルグアイとの国境地域に移動し始めたと23日付ブラジル国内サイトが報じた。 アルゼンチン農務省や農家によると、パラグアイから南下したバッタの群れは先週末、同国に到着。サンタフェ州やチャコ州、コルドバ州では、サトウキビやマンジョッカ、トウモロコシなどに甚大な被害が出ている。 バッタの群れは4千万匹とされ、雲のごとく押し寄せる。アルゼンチンの農業技師エクトル・メジナ氏によると、この群れは1日で牛2千頭分の牧草(人間なら35万人分の植物)を食い尽くすという。 バッタの群れの移動距離は1日20~30キロだが、風次第では100キロ近く移動する。アルゼンチン政府によると、バッタの群れは市街地も飛ぶが、被害が及ぶのは植物や牧草のみで、人に被害が及ぶ危険性はないようだ。 バッタの群れによる被害はサンタカタリーナ州やリオ・グランデ・ド・スル州の西部にも及ぶ可能性があった。だが、アルゼンチン農務省は23日夕方、ブラジル農務省に、バッタの群れはリオ・グランデ・ド・スル州との国境付近まで進んでいるが、ウルグアイに向かうだろうとの見通しを伝えた。 リオ・グランデ・ド・スル州農業拡張・技術支援公社(Emater)の農業技師ダニエル・ダ・コスタ・ソアレス氏によると、これほど大量のバッタ襲来は、農家にとっても同氏のような専門家にとっても初めてだという。群れが本当に襲来するか、どの程度の被害が出るのかは、想像不能だという。Ematerや農務省は、バッタ襲来に目を光らせ、警戒するよう、農家に求めた。 リオ・グランデ・ド・スル州農務局は、寒冷前線接近に伴う風向き次第で、同州北西部のミッソンエス地方やウルグアイ川流域にバッタが到来する可能性ありと見ており、アルゼンチン農務省の通達でも安心できずにいる。 バッタの大量発生は南米だけの事ではなく、1~2月にはアフリカ東部のエチオピアやケニアなどで過去70年間最大とされる被害が発生。国連も国際協力や緊急支援を呼びかけた。5月にはインドでも、過去30年間で最大の被害が出た。6月はパキスタンでも軍を派遣して駆除を行うなど、各国が対策に追われている。