「書く」ということ   2020年6月13日(土)

 

 今日は一日、雨が降ったりやんだりして、歩きに出られませんでした。雨読の日として、午前中はブログのアップや晴歩雨読を書いたりして、午後からは本を読みました。先日の晴歩雨読にも書いているように、一週間に4冊読むという目標を持ち、読んだ本を手帳に記録していくと、読書習慣が続くような気がします。1年間で200冊読みたいと思います。浅田次郎さんは、毎日1冊読むので、360冊も読むようです。毎日の午後からの読書タイムのために、午前中の仕事を懸命にしていると書かれていました。

 

 高橋政史『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』と言う本を読みました。本屋で立ち読みをしたことはあるのですが、じっくり1冊全部を読むのは初めてです。付箋を挟みながら読んで、書き出してみました。

〇究極のノートスキルは「1万枚の法則」・・外資系コンサルタント(マッキンゼー)は、いきなりパソコンに向かいません。本質を見極め、ポイントが整理できていないうちにパソコンで資料作りに入っても的外れで、洗練されていない質の低い資料の山が積み上がってしまうだけだからです。手書きで方眼ノートの上で思考を磨きあげるのです。何度となく方眼ノートで思考を書きかえ、洗練していき、「よし、これなら行ける」という状態になってはじめてパソコンで清書するのです。コンサルタントが一人前になるには、一般に3年かかると言われます。その間、一日10枚近く、方眼ノート上に、問題提起→改善・解決策について書いては捨てる作業をくりかえす。すると1年間で3000枚。3年間でざっと1万枚。これだけ方眼ノートを書いては捨て、捨てては書く、を繰り返してやっと一人前になれるのです。

〇ノートの上部3~5㎝の余白スペースに「見出し」を付ける。見出しには、「論点」と「結論」を書く。ノートは見開きで使い、「見出しスペース」の下は3分割にして、事実→解釈→行動、学生の場合は、板書→気づき→要約と使うようにする。これは、「分かる→できる→伝わる」ことでもある。

〇ビジネスセンスは「ノート」の上で磨かれる。整理された生活空間をキープするためには、「捨てる」ことから始め、「捨てる」ことで終わります。すっきり暮らしている人は習慣的に「捨てている」のです。できるビジネスパーソンもまったく同じ。その場その場で「いらない情報を捨て」ながら、思考を整理しています。

〇論点から始める・・コンサルタントは「質問力」は武器の一つです。質問力を身に付け、質問体質に変わると、スピーディーに、的を外すことなく結論を導き出せるようなるのです。

〇プレゼン資料が生み出される場所が、「方眼ノート」の上なのです。お金がとれるノートへ進化させる。

〇「事実」とは数値やデータを指すと考えている人もいるでしょうが、一番たしかな事実は、「自分の目で見る」こと。

〇ノートを「単語」ではなく「文章」で書くこと。あいまいさを避け、分かりやすく正確に書くには、「見える言葉」を使って書くことが大事です。「見える言葉」とは、その言葉を目にした瞬間、具体的にイメージが浮かぶ言葉を言い、具体的には、「固有名詞・数詞・動詞」などをさします。これらを意識して使うだけで、ノートから「あいまいさ」が消えて、ノートは「具体的で分かりやすい」内容になります。

 

 晴歩雨読を書く時、手帳や日記を書く時にも、参考になります。また、ブログ発信をする文章でも、事実→解釈→行動、の3分割で文章構成をしていくように心がけたいと思いました。