虫好きの子どもに育てる 2020年5月17日(日)
公園で花の世話をしている時、男の子が話しかけてきました。「何をしているの。」「ナメクジを捕っているんだよ。花を食べてしまうから。」と言うと、「ナメクジって何?」と聞いてくれます。捕って見せると、「ああ。見たことあるかなあ。」という反応です。そして一生懸命、一緒に探してくれます。「何年生?」「3年生。」「じゃあ、チョウの幼虫を育てないといけないね。今、あちこちにいるから、一緒に探そうか。」「チョウの幼虫って何?」と、また話が途切れます。「まだ、3年の勉強していないよ。頭は2年生のままかな。」と、自分で言っています。幼稚園で4年間自然担当の先生をしてきて、小さな子ども達と話をするリズムが身に付いています。
その子は、同じ町会の知り合いの方の家に遊びに来ているお孫さんでした。そこで、我が家に招待して、こぎつね研究所で飼っているアゲハと、アオスジアゲハの幼虫を見せて、理科の教科書も持ってきて見せました。「なんで理科の教科書があるの。3年生の子どもがいるの。」と、聞きます。理科的なことはあまり知らないのですが、社会的にはなかなか賢い子どもです。「教科書を書いている人なの。だから3~6年の理科の教科書は全部持っているよ。」「ふーーん。?」という話もしました。そして理科の教科書を開き、実際の幼虫や蛹を見せながら、「これが幼虫で、これが蛹だよ。」「蛹から、チョウが出てくるよ。」と、話をしました。「蛹は何を食べるの?」「どこからチョウがでてくるの?」と、何度も聞きます。そして、「蛹は、お世話がいらないので、持って帰って家で見てごらん。」と、持たせました。
しばらくすると、幼稚園年中さんの妹と、おばあちゃんと一緒に、再び我が家へ来ました。「可哀想だから、返しておいで。」と、言うことでした。もう一度おばあちゃんにも、蛹の説明をして、園児の妹にはテントウムシの蛹を持たせました。これで、こぎつね研究所の仲間が広がりました。理科好きになってくれればいいのですが。ちなみに、その3年生のお子さんが通っている小学校は、少し前に大泉緑地の近くで40年ぶりに出合った校長先生の学校の小学生でした。その校長先生とは、昔、科学教育研究所にいる頃、私は地学研究室で、彼は化学研究室にいた知り合いでした。これまで長く奈良で仕事をしてきたのですが、地元に戻ると、それなりにつながりが出てきて、驚いています。
お隣のお子さんは、4年生です。昨年は、ツマグロヒョウモンや、アオスジアゲハの幼虫を紹介して、育ててくれました。たぶん教室にも連れて行って、人気者になったと思います。今日は、おばあちゃんと一緒に、「こんなものが植木鉢の植物の葉にいたのですが、なんでしょう?」と、聞いてくれました。アゲハの幼虫でした。「一匹なら、その植木鉢の葉でも育つかなあ。」と言っていると、「4匹もいるんです。」ということでした。そこで、街路樹?でミカンの木がある秘密の場所を紹介して、時々、そこから葉っぱを少しもらって、我が家も育てていることを伝えました。お隣の4年生は、今年もアオスジアゲハの幼虫の飼育もしています。そこで、今日は、カブトムシの幼虫を、2匹あげました。一緒に、カブトムシの図鑑も貸してあげました。
今日の午後から、家のすぐ横の水路の草取りをしました。日頃は水が流れていない1m幅のコンクリートの側溝なのですが、雨が降ると、何処からか水が流れてきます。隙間から雑草がところどころに伸びてきています。梅雨の前に草取りをしておいて、水路が詰まらないようにしました。