ナメクジ退治  2020年5月6日(水)

 

 公園の管理係をしています。花や土や肥料や箒などの経費に、公園愛護会より少々お金が出ます。時々苗を買って植えかえているのですが、最近ナメクジの被害が多くなり、ビオラやパンジーの花や、植えたばかりのペチュニアの花が食べられてしまいます。お隣の4年生の女の子も、家でヒマワリを種から育てているのですが、芽を全部食べられてしまったと、言っていました。

 公園のプランターにやってくるナメクジ退治は、夕方の水やりの後バナナの皮を細く裂いてプランターの中のビオラの横に置き、そのバナナの皮を夜の9時頃回収に行きました。ビニル袋と割りばしと懐中電灯を持って出かけるので、ちょっと怪しい人と間違えられそうです。一つのバナナの皮に、多いところは4匹ほどナメクジがついていました。初日は10匹ほど、二日目は20匹ほど捕まえることができました。公園のツツジの植え込みに沿って並べているプランターなので、ナメクジはその周辺の地面に膨大にいるとは思います。しかし、続けて退治すると、少しは減ってきているかもしれません。新しく咲いたペチュニアの花が、今日は食べられていませんでした。今日もう一度バナナの皮を置いて、ナメクジ退治をしようと考えています。ドリップ珈琲の抽出後の珈琲豆殻も活用できるとネット情報で知りました。珈琲をよく飲むので、プランターの周りに置いてみようと思っています。何よりも、見つけるたびに取り除いていくことが大切です。

 

 気温が25度以上に上がりました。ナメクジだけではなく、生き物がいよいよ元気に動き出しました。アオスジアゲハが、クスノキの新芽に卵を産んでいる写真を撮ることができました。アゲハも、ミカンの木に卵を産んでいます。幼虫で越冬したツマグロヒョウモンの幼虫が蛹になり羽化をして、たくさん飛び始めています。我が家からも、何匹もツマグロヒョウモンを放チョウしました。もうしばらくすると、ナメクジだけでなく、ツマグロヒョウモンも、ビオラやパンジーを食べるようになります。花を食べるのではないので、これは許してあげることにしましょう。オオカマキリの卵を秋に見つけていて、それを家の花壇の所に置いておくと、5月5日に幼虫が出てきました。風に飛ばされそうな軽くて小さな幼虫は、どんどん我が家から拡散していっています。近所のあちこちのお庭で、アブラムシを食べたり、小さなバッタの幼虫を食べたりしながら大きくなると思います。カマキリは、葉っぱを食べる昆虫ではないので、それぞれお庭で花に悪さをすることはありません。アブラムシやバッタやチョウを食べて植物を守りながら、大きく育っていってほしいと思います。

 今年の春は、新たな昆虫を知る機会も増えてきました。シジミチョウも、何種類か写真撮影ができました。テントウムシも、ナミテントウ、ナナホシテントウ以外に、ダンダラテントウという種類があることを新たに知りました。ニジュウヤホシテントウやヒメカメノコテントウの写真も撮ることができました。アオカナブンとカナブンの違いも分かりました。フィールドワークを続けていると、昆虫や野草について、昨年より、また一昨年より、毎年少しずつですが知識が増えてきました。理科の先生を終えて、今頃になって昆虫や野草に詳しくなっても、少々手遅れだとは思います。これまでの教え子たちに申し訳なかったなという気持ちを感じながら、日々学び続けています。