デジタル技術の世界進出へ 2020年5月4日(月)
今日は、安倍首相が自宅で自粛期間を5月の末まで1か月延長するということを発表しました。コロナウイルス感染者数が減らないからです。東京がまだ毎日100人前後の新規感染者が出ています。他の府県では、0~10人台に減ってきています。大阪府も感染者が10人前後になりました。インフルエンザよりもずっと低い人数なのですが、まだワクチンの開発ができていないので警戒のための自粛延長です。治療薬はもうすぐ2種ほど認可されそうです。副作用のある薬のようですが、治療薬と予防接種が整うと、おそらく毎年冬になると広がっているインフルエンザと同じような対応になるのではないかと思えるようになってきました。今回のような未知の感染症の世界的蔓延が、人々の生活を一気に変化させることが分かりました。飛行機がない時代だったら長距離の人の動きはなく、今回のようなことにはならなかったはずです。また、治療薬がないということは、ただベッドに寝かされているだけということを知り、ちょっとショックでした。ウイルスと人の免疫力の闘いに委ねられたということです。長い生命の進化の中で、このような闘いが幾度となく繰り返されていて、獲得していった力が、人の体の中にありました。
今回の騒動によって、人の生活の仕方、仕事の仕方、教育の進め方も大きく変化するかもしれません。デジタル化が一気に進み、物流もさらにシステム化、ロボット化が進むようになると思いました。人は会社に行かなくても仕事ができることが分かり、マスコミも、スタジオに集まらなくても映像をつなぐだけで情報番組が進められることが見えてきました。SF映画の中の宇宙船のコクピットのような所で、操作をしたり、連絡をしたり、会議をしたりできるようになってきたということです。まだまだ、国会や専門家会議には、人が集まっていましたが、まずはここから改革をしなければいけないなと思いました。モニターがいくつもあり、コンピュータとつながっていて、いつでもだれとでも、顔を見ながら話ができ、資料の分析ができ、ネット会議ができる、中央情報指令センターをつくることが急務だと思いました。日本は、災害にこれからも幾度も見舞われる国なので、中央指令センターの設置を本当に真剣に進めてほしいと思います。気象庁などは、情報を扱う部署なのでかなりそのようになってきています。株の動きを監視する証券会社も世界中の動向を監視しているのでコンピュータとモニターが欠かせない所だと思います。国会、行政機関も、国のあらゆる情勢を常にモニターに映し出しながら、各部署とネットでつながり、データを分析して判断できるような設備をもたなければいけません。
われわれ一般国民は、モニターを通して安倍総理の話をリアルタイムで聞いているのですが、国会も、専門委員会も、首相発表も、もっとモニターを通してデジタル的に進めることができるはずです。教育現場は今回の危機的状況の中で、少しは双方向の教育システムができつつあるのですが、一番遅れているのが、明治時代の議会と同じような方式をとっている国会、行政だということがわかってきました。
しかし教育現場も、遅れています。文科省に行っても、机に向かって仕事をしている人だらけで、紙資料が机の上や廊下にあふれていました。これでは、教育立国になれないなと思いました。もっとAIの力を使いながら、大きなコンピュータを中心にして、教育の情報センターとしての文科省の設備と仕事方法が必要なのだと思います。天才的なプログラマー、コンピュータ製造の最先端技術者を育てる教育が、これから益々必要になっていきます。ソニーやシャープやNECなどが、世界最先端のパソコン開発が出来なくなったこと自体が、日本のデジタル対応に向けての国策がなかった現れなのでしょう。小さな国です。賢い人も多いと思われます。若者は、能力を持て余しています。日本全体をシリコンバレー化して、デジタル開発国家としての教育、情報設備、コンピュータ技術に特化して、世界進出できるようにしていくべきだと思います。