大泉緑地でフィールドワーク  2020年4月24日(金)

 

 今日は、大泉緑地にフィールドワークに行きました。池には、カモが殆どいませんでした。北へと渡って行ったのでしょう。オオバンはいるので、これは留鳥なのでしょうか。ウグイスが鳴いていました。スズメにパンくずをあげると、くちばしに挟んで、凄いスピードで一直線に遠くへ飛んでいき、しばらくするとまた、戻ってきました。何度もそれを繰り返していました。子育て中で巣に持って帰っているのかもしれないなと思いました。

 今日も風が強いので、昆虫はあまり見られません。写真には撮れませんでしたが、アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハの姿を見ました。植物は、アカバナユウゲショウを今年初めて見ました。これは写真を撮りました。

 

<新聞の記事から>

●金星の暴風「太陽の熱で加速」

金星上空で高速の風「スーパーローテーション」がやまないのは、厚い雲の層が太陽からの熱を吸収したり、放出したりして大きく振動して大気を動かす力を起こしているためだと、宇宙航空研究開発機構(JAXA)などのチームが金星探査機あかつきによる観測で明らかにし、米科学誌サイエンス電子版に発表した。チームの堀之内武・北海道大准教授(気象学)は「長年の謎が解けた。地球型惑星の大気の理解につながる」と話した。金星は地球よりも太陽に近い軌道を回る惑星で大きさはほぼ同じ。地球とは逆向きの東から西の方向へ自転している。1回転するのに地球の243日分の時間がかかる遅さだが、大気の上層ではその60倍の時速360キロもの速さの風が常時、自転と同じ方向に吹いている。時間がたてば大気は自転の速さと同じ程度に落ち着くはずだが、強い風速を維持するエネルギーがどこから供給されているのか謎だった。金星表面から上空100キロまでの大気層のうち、高度60キロ前後に濃硫酸の厚い雲があり、金星全体を覆っている。観測で、雲の層が昼間太陽光で熱せられ夜に冷えることで上下に波打ち、そのエネルギーで他の場所の大気を動かしていることが分かったという。

●サバクトビバッタの大群が途上国をむしばむ、東アフリカ・南西アジアの農業被害深刻

・アフリカ東部や中東、南西アジアで、バッタが大量発生し、農作物を食い荒らす被害が深刻になっている。多くの国で食糧危機を招き、経済に打撃を与えているが、各国政府や国際機関による駆除や予防策は追いついておらず、終息の見通しは立っていない。エチオピア、ケニアのほか、サウジアラビアやイラン、パキスタンなどを「農作物への脅威がある」、スーダンやオマーンなどを「注意が必要」とした。FAOは4月9日、東アフリカの国々で既に2000万人が食料不足に直面し、バッタが侵食しているイエメンでは、さらに1500万人が同様の事態に陥ると警告した。

・このバッタは「サバクトビバッタ」という種類で、成虫は体長5センチほど。幼虫は通常、緑色や茶色で、単独でひっそりと生活しているが、個体数が増えると互いに刺激しあい、体色が黒と黄色のまだら模様に変わる。集団で目の前の草をどんどん食べながら長距離を動くようになる。一つの成虫の群れの個体数は数億匹から数十億匹とも言われ、1日に100キロ以上移動するとされる。1匹が1日あたり自らの体重分の草を食べるため、大群が移動した後は農作物だけでなく、家畜のエサなども根こそぎ食い尽くされる。

・バッタが大量発生したのは、2018年、アラビア半島にサイクロンが上陸したことがきっかけだとされる。雨でバッタのえさとなる草が増え、群れが発生。東アフリカでも例年以上に雨が多く、増殖を続けたという。近年の異常気象が影響したとの見方もある。国立研究開発法人・国際農林水産業研究センターの研究員で、バッタの防除技術の開発などに取り組む前野浩太郎氏は、「報道が相次ぐようになったのは昨年末頃からだが、危機は以前から静かに広がっていた」と指摘する。

・バッタ被害は、中東や南西アジアにも広がっている。イランでは、バッタが、サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、オマーンからペルシャ湾を越えて大量に飛来していることが確認されている。イラン政府が殺虫剤を使って駆除に乗り出したところ、広範囲で死骸が最大で15センチ程度に積み上がったという。政府は今年6月までに、ホルムズ海峡を取り囲むように、南部9州で計100万ヘクタールの農地などが被害を受ける恐れがあるとしている。中国も警戒を強める。2月26日には国家林業草原局が「バッタ災害の予防と管理を着実に行わなければならない」とする緊急通知を出した。バッタが中国とパキスタンの間の山岳地帯を乗り越えることは難しく、群れが侵入するリスクは低いとみられるが、国境での監視を続けるとしている。