理科教科書の自然観察を検証していく  2020年4月18日(土)

 

 今日は朝から雨が降っていました。風もかなり強く吹き春の嵐のようでしたが、午前中で雨は上がったので、午後から大泉緑地へ、イチョウの雄花と雌花の写真と、ハナミズキの中央の小さな花の集まりの写真を撮りに行きました。

 4年生の理科では、一年間の自然の変化を季節ごとに観察します。イチョウやハナミズキなども、一年間追いかけると変化が分かりやすい木です。かつて、こぎつね小学校で4年生を担任している時、学級の子ども達がそれぞれ一人一種、「私の観察の木」を決めて、毎月観察をしてまとめたことがありました。草は花を咲かせたり、枯れたりするのは知っていても、木に関しては、花を咲かせるのか、どのように一年間変化しているのか、子ども達は殆ど知りませんでした。まず、春に、木に詳しい研究者に来ていただいて、校庭にある木すべてに名札を付けました。80種ほどありました。一年間、子ども達と一緒に、木々のくらしを観察しました。芽が出たり、枝が成長したり、花が咲いたり、葉が大きくなったり、実ができたり、紅葉したり、落葉したりと、あまり変化しないと思っていた木々が、1年間でどんどん変化していくことが分かりました。常緑広葉樹、常緑針葉樹、落葉広葉樹、落葉針葉樹に分類できることも分かりました。子どもと一緒に学べる自分は幸せ者だなあと思いました。

 小学校では、今年は4年に一度改定の新しい教科書が使われ始める年になります。教科書をつくる側だったので、自然観察の表現や写真を、逐次確認してみようと思います。教師をしている頃は、なかなか教科書の内容すべての検証ができていない場合も多かったので、子ども視点で教科書を見て、実物を観察しながら、確かめていこうと思います。

 

<新聞から>

●行動制限は22年まで必要・・ハーバード大学  新型コロナウイルス感染拡大による医療崩壊を防ぐには、人との接触をできるだけ避ける行動制限対策が2022年まで必要になる可能性があるとの分析結果を、アメリカのハーバード大学の研究チームがまとめた。アメリカ科学誌サイエンスに論文が掲載された。新型コロナウイルスがはやりやすい季節があるかどうかは不明だが、同チームは、冬に流行し、一般的な風邪の原因となるコロナウイルスの感染状況を基に、温帯地域での流行を予測。その結果、22年まで流行が続く可能性があり、他者と一定距離を保つことが断続的に必要になるとした。一方で、救急医療施設の収容能力の増強、治療薬やワクチンの開発が進めば行動制限の効果が高まり、多くの人が免疫を持ち、流行の発生が抑えられる集団免疫の獲得が早められると指摘した。しかしながら、集団免疫の獲得には、時間がかかる。断続的な行動制限で流行を抑えながら、感染者や免疫獲得者の調査を続けるなど、長期的な対策が必要となるだろう。・・・(きつねT)中国や韓国は、感染蔓延は抑え込んだと宣言しているのですが、特に中国などは11億人もの人がいる国なので、第二の武漢があちこちで発生する可能性はあるのではないかと考えるのですが、どうなんだろう。京都産業大学の学生が2人、ヨーロッパ旅行で感染をして、その後、あちこちの集まりに出席したことでかなりの人数に感染を広げている事例があるので、2人からだけでも大きな広がりになることが分かっています。真夏の気候では、少し下火になるのだろうか。

●休校中勉強する子は減少・・新型コロナウイルスの感染拡大で、政府が一斉休校を要請していた3月~4月初旬の間に、小学生の家庭学習の状況を調べた結果を、ベネッセコーポレーションがまとめた。一斉休校の開始から時間が経過するにつれて、勉強している子どもの割合は、次第に減少する傾向が見られた。3月20日は87%、3月28日は82%、4月3日は75%となっている。・・(きつねT)堺市の子ども達は、まだ教科書が配られていないので、子ども達も保護者も、何をすればよいのか迷っていると思います。