新しい小学校システムを考える 2020年4月16日(木)
部屋の整理をしています。かつて講演会で使ったOHPシートが出てきました。「新しい学校知の構築をめざして・・子どもの学習リズムからみた新しい学校システムについて」という表題で、考えをまとめていました。プレゼン資料は捨ててしまおうと思っているので、ここに内容を書き留めておくことにします。
①さんぽで育つ学び
・自然のリズムを感じ、実際の身近な環境や社会から学びとる、子ども自身の体験の場
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原体験をつくる大切な学習
朝の会、自由研究発表、日記の、さらに根底に位置する重要な学習
変化の中で、自分達は生きていることを学ぶ学習
②朝の会での一言発表、自由研究で育つ学び
・朝の一言発表は、新たな出合いを学びに仕立てていく共同学習の場
・自由研究は自分の学びの価値や方向性を確認する実験的な学び
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小学校の学習内容を子どもから提案
興味を内なる学びへと取り込む時間
③日記で育つ学び
・日々新しいことに出合う学習場
・親と教師が子どもを育てる学習場
・学びや体験を、論理的に整理したり、芸術的に表現したりする表現場
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その子の育ちの姿が集約される
日記の延長で日々の学習は成立する
④子ども達が創る学習の時間
・教師の話す時間は45分の内の10分
・始めと終わりは、必ず子どもが進行する
・「わからないことは何ですか」から始める学習
・教師は黒板係、整理係、準備係
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子どもの疑問の連続が学習
分からないことを解決しようとするのが学習
⑤現在の学校システムの問題点
1.特別教室での学習、専科の先生の学習が混在し、
子ども達が移動に走り回り、落ち着かない。
2.体育、音楽、家庭科、図工などの活動的で行動的な学習と、
算数、国語、社会、理科などの静的な学習が混在し落ち着かない。
3.一日の学習時間割が、教師の都合、教室の割り振りの都合により決められていて、
子どもの生活リズムから考えた学習システムではない。
⑥新しい学校システムの提案
1.一時間目を、朝の発表、自由研究発表、独自学習の時間とする。
2.低学年は、二、三時間目に、国語、算数、生活科(さんぽ)の学習を進める。
給食を三時間目終了後に食べる。(ランチルームの活用)
四、五時間目に集会、総合、体育、音楽、図工。
3.高学年は、二、三、四時間目に、国語、算数、社会、理科の学習をする。
給食を四時間目終了後に食べる。(ランチルームの活用)
五、六時間目は、集会、体育、音楽、図工、家庭、フィールドワーク(さんぽ)をする。
4.低学年の先生は、殆どの教科の学習を担当する。
高学年の担任の先生は4時間目まで担当し、午後からは専科の先生に任せる。
給食も、給食支援担当者を配置し、配膳、片付けなどを子ども達とする。
今日は、午後から大泉緑地へ、カメラを持って自然観察に行きました。デージーの花の上で、コアオハナムグリ、 ヤブキリの幼虫がいました。ネモフィラの花にはミツバチが盛んに飛んでいました。セージには、ダンダラテントウがいました。昆虫が、動き始めています。ハラビロカミキリの卵は、日当たりの良い所にあるのですが、まだ孵化していません。ミカンの木には、アゲハの卵をみつけたので、少しだけ持ち帰りました。