10㎞ほどの散歩は不用不急か悩みながら 2020年4月15日(水)
今日も晴れました。昨日は晴れていても風が強くて少し寒さを感じたのですが、今日はポカポカ陽気で、20度近くまで気温が上がりました。今日も、大和川沿いのフィールドワークに出かけました。家→JR浅香駅横→<大和川沿い>→遠里小野橋→南海高野線浅香山駅横踏切→家の11㎞を歩きました。今日は、足の裏が痛くなり、ちょっと不調でした。不用不急のお出かけをしてはいけないということなので、この11㎞のお散歩は気を使うのですが、できるだけ人のいない場所を通る心がけをしています。お店にも立ち寄らない。
昨日とほぼ同じ植物、同じチョウの観察になったのですが、新たに今日はヒメアカタテハの写真を撮ることができました。また、カラスノエンドウの先にかたまっているアブラムシの集団に、ナナホシテントウの幼虫が一匹ずついる様子を撮影しました。1匹ずつ分布していたので、熾烈な生存競争があるんだろうと感じました。
「ダンダラテントウ」というテントウムシを、これまで全く意識していませんでした。変わった名前ですが、身近なテントウムシだそうです。ナミテントウの黒い型とよく似ていて、ひとまわり小さなテントウムシです。
ネットからの情報です。「我が家の庭の生き物たち」という都内で自然観察をしている人です。ダンダラテントウについての詳しい記録がよく分かりました。
●今日は久しぶりにテントウムシを紹介する。ナミテントウと並んで、我が家で最も普通のダンダラテントウである。最も普通なのにも拘わらず何故今まで掲載していないのか我ながら良く分からないが、テントウムシの中でも特にチョコマカして撮影し難いのがその理由かも知れない。
●「ダンダラ」と言う言葉を調べてみると、本来は「段だら染め」から来ており、間隔が同じ横段の縞模様(段々模様)のことを言うのだそうである。一方、「段だら模様」と言うと、これは新撰組の着ていた羽織(半被?)の袖にある波形のギザギザで染め分けた模様とのこと。「だんだら=まだら」なのだが、どうやら、これは間違いらしい。しかし、Internetで調べてみると、「だんだら=まだら」の意味で使っている人が少なからず居る。
●ダンダラテントウは、本州中部以南(以西)から熱帯にかけて広く分布し、北方(関東)のものでは赤色の部分が少なくなり、殆ど黒になってしまう。しかし、全身真っ黒になることはなく、前翅の肩の部分に三日月状の赤色紋が若干は残る。大きさにはかなりの変化があり、図鑑に拠れば3.7~6.7mm。一般にナミテントウよりも小さく、ヒメカメノコテントウよりは大きい。虫体の輪郭はナミテントウによく似ており、ナミテントウと間違えることもあり得る。しかし、ダンダラテントウ属(Menochilus)の触角は先端が細く尖るのに対し、ナミテントウでは太く丸い。
●ダンダラテントウは、我が家に居るナミテントウ、ムーアシロホシテントウ、ヒメカメノコテントウ、或いは、我が家では見られないナナホシテントウ等と同じく、幼虫、成虫共にアブラムシを捕食する。しかし、クサカゲロウやヒラタアブ類の幼虫とは違って、テントウムシにより食べるアブラムシの種類がかなり限定されている様である(なお、ムーアシロホシテントウは、「シロホシテントウ」と付くのでシロホシテントウの所属するカビクイテントウ族と間違えて、白渋菌(うどん粉病菌)を食べる、としているサイトがかなりあるが、ムーアシロホシテントウはテントウムシ族のシロホシテントウ属に属し、アブラムシを食べる)。
●これらのアブラムシを食べるテントウムシの中で、一番広食性なのはダンダラテントウの様に見える。今日掲載した写真はハギに居たものだが、他に、コナラ、フヨウ、その他の色々な木本、草本でアブラムシを捜して走り回っている。一方、ナミテントウはハナモモに居たアブラムシを好み、一時は1本の木に数100頭が群がって正にゴマンと居たアブラムシを全滅させた。このテントウムシもコナラやクリ等、かなり多くの木本植物に付くアブラムシを食べる様だが、ハギやフヨウに付くアブラムシには無関心に見える。
●ハギに付くアブラムシ(ハギオナガヒゲナガアブラムシ)を最も好むのは、この中ではヒメカメノコテントウである。このテントウムシが来ると、双方の数のバランスにも由るが、数日でハギのアブラムシは全滅する。コナラにも来ていることがあるが、その他の木や草で見た記憶はない。また、ムーアシロホシテントウは、コナラに居るものしか見たことがない。
とっても詳しい観察の記録です。すごいなと思います。昆虫の記録をするとき、どこにいたのか、何を食べていたのかについて記録をすることが大切だと思いました。植物と昆虫の両方の知識が必要になってきます。また、アブラムシを食べるテントウムシの場合、アブラムシの種類の識別も必要になってきます。つながりを記録するように心がけようと思いました。