2mの距離をとる生活や学習  2020年4月9日(木)

 

 今日は、近くの大泉緑地を一周歩きました。今のところ、散歩はよいことになっているので、歩きに出かけました。実際の状況で考えると、大きな公園で散歩をしている時、他人と2m以内の距離で接することはありません。お店で買い物もしませんでした。また、公園からの帰り道、いつも立ち寄るパン屋に行くのも控え、花と虫だけを相手にしました。グループ観察会は、しばらくできません。東京では、喫茶店も閉めるようです。「2mの距離をとる」という行動から考えると、グループで珈琲を飲むこともできません。また、お酒を飲みながら至近距離で話をする、おつまみを共有するなどは、今しばらくは、絶対にやってはいけない行動となります。「2mという距離」で考えることが大切だと思います。

 「互いに2m以上の距離を保つ」ということが、これからは、一番大切な行動になってくるのでしょう。そして、「手洗いをこまめにする」ことです。さらに最近、マスクのかわりに、透明のプラバンを顔の前につけることが流行り始めました。コンビニのレジの所、役所の窓口にも、直接唾液の飛沫がかからないようにする仕切りが見られるようになりました。できることからいろいろな工夫が必要です。人類はこれから長く、新型コロナウイルスとつきあっていくことになるので、有効な方法が開発されていくことになるのでしょう。

 

●東進なら、全ての授業が自宅で受講できます。(平時は原則、校舎受講です。)・・コロナウイルス感染拡大により、外出が懸念される中、東進の授業は自宅のパソコンやスマホでも受講することができます。こんな時だからこそ、遅れることなくどんどん先にすすめる東進を活用してください。しかし、各校舎とも、通常通り開校しています。個別ブース・37度以上では受講禁止・手洗い徹底・手指消毒・マスク着用・換気など、最新の注意を払いながら開校しています。(東進の新聞折り込み広告より)

 

 おそらく、学校もこの東進(塾)のように、なっていくのでしょう。パソコンやスマホでも受講していけるようなシステムが、ピンチをチャンスに変えて、進んでいくと思います。とくに、大学、高校から、高度な遠隔教育システムを進めるべきだと思います。平常時になっても、ネット環境を活用しながら能率的な学習方法が進められ、より高度な教育システムが構築されていくのではないかと考えます。

 

●オンライン学習を成績に反映・・文部科学省は、オンライン教材を使い家庭で学習した成果についても、授業に出席したのと同様に成績評価に反映できるよう特別措置をとることを決めた。近く、全国の教育委員会に通知する。小、中、高校などが対象で、オンライン教材で学んだ場合も授業に出席したのと同様に評価することが可能になる。教材閲覧だけでなく、リポートで教員が学びの成果を確認したうえで反映させることを想定している。家庭ごとに通信環境に差があることから、テレビや紙の教材を含めて柔軟に活用してもらう考えだ。(読売新聞)

 

 文部科学省も、オンライン教育の推進を考え始めたようです。Eテレの番組を、もっと各学年の学習に特化したものにしていき、それを視聴することで、学習が進められるようにしていくことが考えられます。放送教育をさらに進めるチャンスになっています。教科書とタイアップしたテレビ視聴ができるようにしていくことが望まれます。今の放送教育は、変なおじさんやお姉さんや、宇宙人までも出てきて、「あれー、なんだろうなあー」などと、いらない小芝居をしながら進めていますが、もっとシンプルなものでよいと思います。事実をしっかり見る、それを見て自分の考えを持つ、自分で研究や観察をして記録する、友達の考えも知る、いろいろ調べ学習をして研究者の考えを読む、というような学習方法でよいのではないかと考えます。

 

<興味ある科学情報>

●深海の玄武岩に大量の微生物 南太平洋の深海底で採取した1億年前の岩石の割れ目に、微生物がすみ着いているのを見つけたと、東京大の鈴木庸平准教授(地球惑星科学)のチームが5日発表した。海中の微生物が岩の割れ目に入り込んだとみられる。餌となる有機物に乏しい極限環境だが、鉱物の反応による化学エネルギーで生き延びていたらしい。鈴木准教授は深海底と似た環境がある火星の地中で生命の痕跡を探る米航空宇宙局(NASA)の国際プロジェクトに参加している。「数十億年前の火星は温暖で水にあふれていた。かつて進化した微生物が火星の地中でも生き延びている可能性がある」とみている。チームは米国の掘削船で水深5700メートルの海底を掘って玄武岩を採取。調べると岩の割れ目の粘土に微生物が密集して生きていた痕跡があった。すでに冷え切った溶岩だが、微生物が生きるのに十分なエネルギーが供給されていたとみられる。火星にも似た玄武岩や粘土があると考えられている。NASAは2020年夏に新たな火星探査車を打ち上げて生命を探る計画だ。

●スカイツリー展望台は「時間が速く進む」…アインシュタインの理論検証 東京スカイツリー(東京都墨田区)の展望台では、時間が地表よりも1日に約4・26ナノ秒(ナノは10億分の1)速く進む――。こんな実験結果を香取秀俊・東京大教授らがまとめた。「重力の違いで時間の進み方が変わる」という物理学者アインシュタインの一般相対性理論を、超高精度の時計を使って検証した形だ。同理論によると、重力が強い地表では時はゆっくり刻まれ、高い場所では速く進む。香取教授らは100億年で1秒しかずれない「光格子時計」と呼ばれる時計を、スカイツリーの1階と展望台「天望回廊」の2か所に設置。2018年10月~19年4月に断続的に計測し、時間の進み方を調べた。その結果、展望台の時計は、相対論通りわずかに速く進むことを確認。時間のずれから2か所の距離を逆算したところ約452・6メートルとなり、国土地理院が測量した展望台の高さとほぼ一致した。論文は英科学誌ネイチャー・フォトニクスに掲載される。