三密を防ぐ生活が始まる 2020年4月8日(水)
4月7日に、緊急事態宣言が出されて、5月6日までの一か月間、公共交通機関など必要な経済社会サービスは可能なかぎり維持しながら、『密閉』、『密集』、『密接』の3つの密を防ぐことを目標に、行動の自粛を呼びかけました。人と会う機会を8割減らすと、一気に感染は減ってくるということなので、それに向けた取り組みを進めてほしいということです。企業も、できる限り家で出来る仕事は家でするようにして、人との接触を減らすテレワークを進めています。しかし、繁華街のお店の人にインタビューすると、「どうしてくれるんだ。死活問題だ。保障をしてほしい。」と、緊急事態宣言を出したことや、人が出歩かないことや、外国人のお客さんが来なくなったことが、いかにも政府が悪いというような口調で言う人が多くいます。世界の情勢をみていると、日本は緊急事態宣言を出すのが遅すぎるような感じもします。まずは、これ以上感染を広げることなく、一気に感染拡大を封じ込めることが先決だと言えます。できるかぎり、1人ひとりに何ができるのかを考えて、行動する時が来ています。大きな企業や商店は、対応が早いのですごいなと思います。
堺市の小学校は、入学式は行ったのですが、始業式をしていません。そのため、新1年生は教科書をもらったのですが、2年生以上は、まだ子ども達の手元に教科書が届いていません。図書館が開いていないのでちょっと困りますが、今の間に、毎日しっかり読書をしてほしいと思います。新書版の物語や伝記や科学・歴史本がたくさんあります。本屋で購入して読むチャンスです。お隣の4年生の娘さんに、クレヨン王国シリーズの本を15冊ほど、貸してあげました。
芸能人、テレビの宣伝、テレビ番組の内容が、緊急事態に対応しているようではないので、一般の人たちは、感染を広げてしまう行動を自粛する方向になっていません。特に若者は、本気でないのが気になります。「若者は重篤になりにくい」ということが、最初に情報として頭に入ってしまっているからなのでしょう。テレビ番組の制作者も、すぐには対応できないと思いますが、これから1か月間、次第にいろいろ工夫しながら報道や番組制作や宣伝の制作をしていくと思います。今後長い期間、感染と戦える社会を考えていかなければならないのでしょう。
薬やワクチンが出来てくると、これまでのインフルエンザと同じような対応の感染症になるというのが、専門家の考えです。しかし、今は、感染すると全て隔離していく方針をとっているので、病院がとても大変な状況です。中国の武漢は、そのあたりを見切ってしまって、重篤者だけに対応するというようにしたのかもしれません。武漢は、1000万人の都市ですので、まだまだ、広がる可能性はあります。日本もこれまで重篤者中心で、小さなクラスター潰しの方針だったと思うのですが、検査の数を増やすと、病院の混乱も増えることになります。難しい選択です。
<新聞記事より>
●岩湧山の茅場整備 全国的に珍しい茅場が残る河内長野市の岩湧山(897m)で、春本番を告げる山焼きがあった。現在は文化庁の「ふるさと文化財の森」に指定され、地元の滝畑自治会の住民らが7.5haを管理している。12月から一束2000本ほどの茅の束を約2700束刈り取り、全国の社寺の修復用などに提供している。山焼きは、新芽が育ちやすくするためです。住民、市職員、消防団員ら約100人が南側斜面から火をつけて、より広い北側斜面へと燃え上がり2時間近くかけて焼き尽くした。
●カミュ「ペスト」増刷15万部 フランスの作家アルベール・カミュ(1913~1960)の代表作「ペスト」の新潮文庫版が1月下旬から売れ行きが急増し、4月8日には累積発行部数が104万部に達した。ペストの流行で封鎖された都市住民の闘いを描いた「ペスト」は1948年に刊行された。新潮文庫版は69年に刊行され、近年は年間5000部程度の増刷だったが、今年は2月中旬以降だけで7回に渡って計15万部超を増刷した。一時は店の文庫部門週間ベストセラーになったという。・・かつて読んだことがあり、本棚にありました。