学校園の休校延長  2020年4月3日(金)

 

 幼稚園や学校は、奈良市は4月17日まで、大阪府は5月6日まで、休校延長となってきました。子ども達は、常にくっつきながら、活動をしています。手をつないだり、運動器具や掃除道具や教材を使ったり、共用部分を触ったり、給食を配膳したりと、大人が通っている筋トレジム以上の危険な状況です。大人の感染者が増えたということは、家族である子どもはすぐに感染します。子どもは比較的元気なので、そのまま学校に行き、感染をどんどん広げることになります。早々の休校措置は、賢明だと思います。特に幼稚園では、しんどそうな子ども達は、先生にもたれかかってきます。先生も優しく接し、子どもから先生への感染もすぐに起こるような気がします。図書館も4月3日までの休館でしたが、また延長して5月の連休明けまで閉まったままとなりました。

 新型コロナウイルスの感染者も大都市を中心に日々増えてきていて、日本も、中国やヨーロッパやアメリカのように、いつ感染者数が爆発的に増えるかとても心配です。最初中国では、人から人への感染はないと言っていた情報から始まり、次に、感染力はそれほど高くないとも言い、さらに日本でも長く、若者は感染しにくい、若者は重症にならないというような情報を言い続けてきました。最近になって、若者も重症化するという報道に力を入れ始めました。私たちも、その時々の情報を都合よく取り入れ、無頓着に行動し、ついに感染爆発寸前という状況になってきています。医療専門家や政治家の人たちも初めての経験で、人々を安心させるために安易なことを言ってしまうことがあって、それが今回の場合はすべて裏切られどんどん感染を広げています。政府も、経済問題、休業支援のこともあって、空港封鎖、都市生活の封鎖などを、なかなか言い出せないでいるのでしょう。2月末に全国の学校の休校を政府が宣言したときにも、学者の検討もなく休校宣言を突発的に独断的に発表したと、非難している政治家がいました。

 

 アメリカのインフルエンザの猛威の情報から、続く新型コロナウイルス感染の情報が気になります。

2月14日 

「米国で季節性インフルエンザが猛威をふるい、患者は2600万人以上、死者は約1万4000人にのぼっている。だが、一連の情報を発表してきた米疾病対策センター(CDC)が「インフル症状だった人に新型コロナウイルス検査をする」と発表した。世界的に新型コロナウイルス関連のニュースが相次ぐ中、米当局が「インフルエンザに似た症状が確認された患者に対し、新型コロナウイルス検査を開始する」というものである。」

3月14日 

「米ニューヨーク・タイムズが、まだ公開されていない米疾病予防管理センター(CDC)の4つのシナリオを報じています。もちろんこの数字は今とっている対策によって変わってきます。ポイントを拾い出してみました。

・感染者1億6000万人から2億1400万人(米人口3億2720万人なので罹患率は48.9%から65.4%)

・死者20万人から170万人(人口に対する死亡率は0.06%から0.52%)

・入院が必要な患者240万~2100万人(アメリカのスタフッ付き病院ベッド数は92万5000床、その10分の1未満が重篤患者用)

・米CDCによると季節性インフルエンザで今シーズン2万~5万人が死亡

ネブラスカ大学医療センターの感染症・公衆衛生専門家ジェームズ・ローラー氏は米CDCのシナリオとは別にニューヨーク・タイムズ紙に新型コロナウイルスは季節性インフルエンザの5~10倍の影響を引き起こす可能性が強いと証言しています。感染者9600万人。入院患者は500万人。このうち200万人が集中治療室で治療を受け、この約半分に人工呼吸器のサポートが必要になるそうです。控え目にみても死者は48万人(人口に対する死亡率は0.15%)と推定しています。」

4月3日 

「米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、アメリカでは4月1日夕までの24時間で884人が死亡。2日夜までに5900人以上が死亡しており、死者の激増が懸念されている。」

 

 これから本当に世界はどうなっていくのか、とても大変な1年になりそうです。