幼稚園の出版本を考える  2020年2月26日(水)

 

 690号になりました。あと10枚書くと、700号です。今は、比叡山の千日回峰行の1000回を目標にしています。700号になると、そろそろゴールが見えてきます。頑張りたいです。

 今日、幼稚園に行くと、「2人の補助の先生が登園出来ない状況(新型コロナウイルスではない)になっているので、きつね先生、3月の終業式まで、毎日来てもらえますか。」と、副園長先生にお願いされてしまいました。「今は、週2日の幼稚園勤務以外、特別な用事を入れていないので、来ることは可能ですが・・」と答えてしまったので、あと5回の登園と思っていたのが、あと12回に増えました。最後は、しっかり働きなさいという運命のようです。

 今日は、幼稚園の研修主任の先生と1時間ほど話をしました。「幼稚園の本を出版しましょう。編集のお手伝いをするよ。」と話しているので、本の構成について聞き取りをしました。「どのような子ども達を育てたいのか」、「そのためには、どんな独創的な取り組みをしているのか」について、整理をしながら話し合いました。いろいろ考えている中で、教育目標の中の「考えてやりぬこうとする子ども」、という言葉が本の表紙になるように思えてきました。こぎつね幼稚園の3つ掲げてある教育目標の中の一つです。あと2つは「生き生きとした明るい子ども」「美しく温かい心の子ども」です。少し質が違っているので、3つの中から、「『考えてやりぬこうとする子ども』を育てる保育の秘訣」、という本の題名にしてみてはいいのではないかと思いました。副題で、「――生き生きとした個性的な活動と、美しく温かい心の育成をめざして――」とすると、先生方の思いがすべて包括されます。幼稚園の先生方が日頃使っている言葉の再構成で進めることが大切です。きつねTの言葉は、できるだけ少なくしなければいけません。

 

 次に、先生方が目指している「子ども像」を理解する必要があります。これは、最近の公開研究会の時に作られていた研究冊子の中から、言葉を収集してみました。

 

①主体性をもって個性的に環境に関わろうとする子ども

②その子なりの「めあて」と「ふりかえり」を繰り返しながらねばり強く探究する子ども

③異文化、多様な環境の中でも自己発揮ができる子ども

④互いの個性を尊重しながら共通の活動を創り上げる子ども

⑤周りの人や環境と関わったり、出来事に触れたりすることを基に創造的に表現する子ども

 

 まず個人を育てること、個性的な育ちをする子どもに重点を置きます。自分のしたいことを、粘り強くやり続けることができる環境がある幼稚園であることが重要です。次に、新しい環境や状況の中に置かれたとき、個性を生かして、自分なりの創造的な関わり方ができるように育てること、そして、仲間と協働して活動や表現を楽しめる子ども達に育てることを目指します。個性的な一人ひとりの育ちをどう保障するのか、そして、その一人ひとりの個性をどのように集団的活動につないでいくのかが、こぎつね幼稚園が持っている指導力となります。

 

 次は、このような子どもを育てる「活動の場」がどうあればよいのかということになります。「5つの子ども像」と一対一対応するのではなくて、『考えてやりぬこうとする子ども』を育てる、「こぎつね幼稚園独自の7つの活動の場」を書き出したいと思います。何日もかかりそうなので、今日はここまでにします。

 

 今日、水曜日の幼稚園の勤務が終わった午後は、人ごみの難波駅を通らないように、上本町駅で電車を降りて、地下鉄御堂筋線西田辺駅まで4㎞ほどを歩きました。歩いているだけで新型コロナウイルスに感染することはないと思っているので、上町台地の真ん中を南北に通っている谷町筋を南へと歩き、四天王寺からは庚申街道を通り、あべのハルカスの下をサッと通り抜けて、地下鉄御堂筋線の西田辺まで歩きました。昼間、歩いている人はそれほどいないので、いいフィールドワークになりました。