井上ひさし『本の運命』を読む 2020年2月7日(金)
今日の朝は気温が0度です。夜明け前の6時15分に家を出発して、大阪市立中央図書館まで16㎞を歩きました。太陽が出るのは、7時前です。0度の中でも、風がないと意外と歩けるもので、2㎞程歩くとうっすら汗が出てきます。今日は、図書館へ3時間で歩くことができ、開館時刻の9時15分に到着しました。
2020年の1月は、これまでにない高い月平均気温でした。今日の寒さは、今年初めての真冬の寒気が到来しているのですが、天気予報では、ここ数日で最後の寒気になるかもしれないとも言っています。来週の水、木曜日には、また18度や19度にもなるような予想がされています。
今日は図書館で、4冊の本と、2つのカセットブックを借りました。家で読むのなら単行本でもいいのですが、持ち歩くには、やはり文庫本、新書がいいなあと思います。
①浅田次郎『かわいい自分には旅をさせよ』2015文春文庫
②浅田次郎『つばさよつばさ』2015集英社文庫
③赤川次郎『三毛猫ホームズの遠眼鏡』2015岩波文庫
④井上ひさし『本の運命』2000文春文庫
⑤開高健『経験・言葉・虚構 / 地球を歩く』(講演)1990新潮カセット
⑥樋口一葉『にごりえ / たけくらべ』1990新潮社
①の本は一度借りたことがあるのですが、読めないままで返却してしまったので、もう一度借りました。今回は、持ち歩ける文庫版です。②、③は、浅田次郎、赤川次郎のエッセイです。もうこのお二人、次郎‘ず、にこだわり、読み進めようと思います。④の井上ひさしさんの本は、本の読み方10箇条、本好きの子どもに育てるには等、少しハウツー本のようでもあるのですが、凄い読書量の筆者の育ち、読み方、本の買い方など、興味のある内容でした。帰りの図書館からの電車で読み始めて、家に帰って一気に読んでしまいました。大変な戦中、戦後の生活のようですが、小説家になっていく育ちが分かりました。⑤の開高健さんは、カセットブックを借りてみました。講演なので、本人が大阪弁で話をしています。面白そうです。⑥の樋口一葉のカセットブックは、プロが読むとどのように聞こえるのか楽しみに借りてみました。かなり前になるのですが、東京で樋口一葉記念館へ行ったことがありました。読むと難しい文体ですが、読んでもらっている音声を聞くと分かりやすいのでしょうか。
井上ひさしさんのエッセイは初めてです。ネットで調べると、驚くほど多くの本を書かれています。随筆だけでもすごい量です。小説、戯曲なども多く、凄い文学者でした。これから、随筆をいくつか読み進めてみようと思うのですが、延々とあるので読みごたえがあります。
<随筆>
『家庭口論』正続(中央公論社 1974年 - 1975年 のち文庫)
『ブラウン監獄の四季』(講談社 1977年 のち文庫)
『笑談笑発 対談集』(講談社文庫 1978年)
『パロディ志願 エッセイ集1』(中央公論社 1979年 のち文庫)
『風景はなみだにゆすれ エッセイ集2』(中央公論社 1979年 のち文庫)
『ジャックの正体 エッセイ集3』(中央公論社 1979年 のち文庫)
『さまざまな自画像 エッセイ集4』(中央公論社 1979年 のち文庫)
『私家版日本語文法』(新潮社 1981年 のち文庫)
『聖母の道化師 エッセイ集5』(中央公論社 1981年 のち文庫)
『ことばを読む』(中央公論社 1982年 のち文庫)
『井上ひさしの世界』(白水社 1982年)
『本の枕草紙』(文藝春秋 1982年 のち文庫)
『自家製文章読本』(新潮社 1984年 のち文庫)
『ああ幕があがる 井上芝居ができるまで』(こまつ座共著 朝日新聞社 1986年)
『遅れたものが勝ちになる エッセイ集6』(中央公論社 1989年 のち文庫)
『悪党と幽霊 エッセイ集7』(中央公論社 1989年 のち文庫)
『井上ひさしのコメ講座』正続(岩波ブックレット 1989年 - 1991年)
『やあおげんきですか』(集英社文庫 1989年)
『コメの話』(新潮文庫 1992年)
『どうしてもコメの話』(新潮文庫 1993年)
『ニホン語日記』全2巻(文藝春秋 1993年 - 1996年 のち文庫)
『死ぬのがこわくなくなる薬 エッセイ集8』(中央公論社 1993年 のち文庫)
『文学強盗の最後の仕事 エッセイ集9』(中央公論社 1994年 のち文庫)
『餓鬼大将の論理 エッセイ集10』(中央公論社 1994年 のち文庫)
『宮沢賢治に聞く』(こまつ座共著 ネスコ 1995年 のち文春文庫)
『井上ひさしの日本語相談』(朝日文芸文庫 1995年)
『ベストセラーの戦後史』全2巻(文藝春秋 1995年 のち文春学藝ライブラリーにて「完本」版)
『樋口一葉に聞く』(こまつ座共著 ネスコ 1995年 のち文春文庫)
『本の運命』(文藝春秋 1997年 のち文庫)
『演劇ノート』(白水Uブックス 1997年)
『井上ひさしの農業講座』(こまつ座共著 家の光協会 1997年)
『太宰治に聞く』(こまつ座共著 ネスコ 1998年 のち文春文庫)
『菊池寛の仕事 文藝春秋、大映、競馬、麻雀…時代を編んだ面白がり屋の素顔』(こまつ座共著 ネスコ 1999年)
『物語と夢 対談集』(岩波書店 1999年)
『わが人生の時刻表』(集英社文庫 2000年)
『四千万歩の男 忠敬の生き方』(講談社 2000年 のち文庫)
『浅草フランス座の時間』(こまつ座共著 文春ネスコ 2001年)
『日本語は七通りの虹の色』(集英社文庫 2001年)
『吾輩はなめ猫である』(集英社文庫 2001年)
『井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室』(新潮文庫 2001年)
『にほん語観察ノート』(中央公論新社 2002年 のち文庫)
『あてになる国のつくり方 フツー人の誇りと責任』(生活者大学校講師陣共著 光文社 2002年)
『井上ひさしの大連 写真と地図で見る満州』(こまつ座共著 小学館「ショトル・ミュージアム」 2002年)
『井上ひさしコレクション』全3巻 (岩波書店 2005年4月 - 6月)
『ふふふ』(講談社 2005年 のち文庫)
『井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法』(講談社 2006年)
『映画をたずねて 対談集』(ちくま文庫 2006年)
『ボローニャ紀行』(文藝春秋 2008年 のち文庫)
『わが蒸発始末記 エッセイ選』(中公文庫 2009年)
『ふふふふ』(講談社 2009年 のち文庫)
『井上ひさし全選評』(白水社 2010年)
『日本語教室』(新潮新書 2011年)
『ふかいことをおもしろく 創作の原点』(PHP研究所 2011年)
『初日への手紙:「東京裁判三部作」のできるまで』(白水社 2013年)