「額田駅から玉造駅(伊勢街道)」を歩いた  2019年12月4日(水)

 

 今日は、午前中の幼稚園勤務の後、近鉄奈良線額田駅を1時10分に出発して、環状線玉造駅に向かって歩きました。生駒山のすそ野にある標高73mの額田駅から少し線路にそって南に進み、暗峠越えの伊勢参りの道を、伊勢へは向かわず大阪へと歩きました。東大阪市立枚岡東小学校の前の坂道を下ります。このあたりからは大阪平野に広がるビルが一望できます。この坂道は、道が細くてくねくねとうねっているので、昔の暗峠越えの旧道の面影をとどめていると思われます。細い坂道を下り平地に降りた所に箱殿東交差点があり、そこからは広い車道になります。府道702号線です。ネットで調べると、「今里交差点から東大阪市の箱殿東交差点までの区間は、昭和初期に大阪都市計画事業に基づく十大放射路線のひとつ「府道大阪枚岡線」として整備され、直線性の高い道路となっている。」と、紹介がありました。

 府道702号線は、本当に真っすぐの変化のない道が、今里まで続いています。トラックがたくさん通り、交通渋滞もしていて空気の悪い中のウォーキングになりました。途中、休憩できるような珈琲店は一軒もありません。一本内側の道があればいいのですが、702号線の北側も南側にも、幹線道路に沿って長く続く逃げ道が見あたりません。たぶん、この702号線に、昔の伊勢街道暗がり越え道が取り込まれているのでしょう。昭和初期に整備されたと書いているので、それ以前の地図で確認してみようと思います。

 車に注意しながら布施駅の北に当たる交差点まで歩くと、702号線は、少し南西へと進路を変えていました。車は南西へ進み、歩く道は、まだまっすぐ細い道が続いていました。車は殆ど通らない、歩きやすい道です。しばらく西へ進むと、今里の長い商店街になっていきました。西から東へと歩いていくと、今里新道商店街、今里1番街、神路銀座、神路しんみち、神路一番街、神路商店街、神路本通り商店街、神路東商店会、新深江商店会と、1500mほど続く商店街があり、名前をどんどん変えていくようです。歩いている時は、商店街の名前が9つも変わっていたことに気が付いていませんでしたが、帰ってから調べて分かりました。次回通るとき、確認していきたいと思います。玉造駅に3時10分に着きました。ちょうど2時間で、11.3㎞を歩きました。歩きにくい車沿いの歩道だったので、靴擦れをおこして足が痛くなりました。心斎橋まで歩くことはやめて、玉造駅から環状線に乗って天王寺へと出ました。環状線の車窓から生駒の山並みがはるか遠くに見えました。今回は、あの山裾から歩いてきたんだなと長い距離を一望することができました。

 

 12月4日の新聞に、3年ごとに行われている国際学習到達度調査で、日本の子ども達の「読解力」が急落15位と出ていました。2012年4位、2015年8位、2018年15位と、急落しているということです。

 読解力は、1位北京、上海、江蘇、2位シンガポール、3位マカオ、4位香港、5位エストニア、6位カナダ、7位フィンランド、8位アイルランド、9位韓国、10位ポーランド、11位スウェーデン、12位ニュージーランド、13位アメリカ、14位イギリス、15位日本、16位オーストラリア・・です。数学的応用力は6位(前回5位)、科学的応用力は5位(前回2位)で、こちらも下がっていました。

 下がっている原因は、本を読まない、携帯電話でチャットばかりをしている、ゲームをしている、漫画ばかり多く読んでいるなど、電車の中で見かける高校生の姿が、そのまま結果として現れてきているのだと感じました。携帯片手に自転車に乗っている、歩きながら携帯電話を操作している若者の姿は、当たり前の風景になっています。大きな社会問題だと思われます。さらに、若いお母さんが、赤ちゃんの目を見ないで、スマホばかり見ている姿も気になります。さらに学力は落ちていくのではないかなと危惧します。