「おさんぽ案内」を書こうかな 2019年11月27日(水)
599号になりました。明日は、晴歩雨読600号です。全部印刷して一冊の本にすると、かなりの厚さの『晴歩雨読』になります。少し、嬉しいです。晴歩雨読だけでなく、以前に書いた、理科便り、学年だより、教育論文、大学の資料などを含めた「きつねTのこぎつねだより」のブログ全体では、1391号にもなります。作家でもないのに、多くの文章がネットのどこかに残ってきています。
しかし、自分が死んだとき、何が残るのかと考えると、絵を描いたり、書を書いたり、陶芸をしたり、物を作ったりしていないので形のあるものがありません。小学校の先生として、子ども達を育てることは頑張ったはずですが、「子どもが育ったのは親の愛情」で、「伸び悩んだのは担任のせい」とも言われたりするような状況もあります。本は1冊だけ共著で書かせてもらったのですが、もうかなり前のことです。唯一、理科教科書の筆者の所には名前が残っているのですが、どこを書いたのかは分かりません。
形あるものはゴミになるのですが、ネット上のデータはかさばるものではありません。それもいいかなと思ってはいるのですが、しかし、プロバイダーが何かの都合で閉鎖されると、一気に見られなくなってしまいます。とても危ういところに膨大なデータをため込んでいます。この晴歩雨読は、取り敢えずWordで書いてから、ネットに挙げているので、今は、プロバイダーが急遽閉鎖されても、文章はパソコンの中に残っています。逆に、パソコンが急に動かなくなっても、ネットには残っています。しかし、どちらも印刷物として残っていないので、実体のない「まぼろし」でもあるのです。
現在は、晴歩雨読を書いている目的、自然の写真を撮り続けている目的は、園児たち、園児の母たちに見てもらうためと思っているのですが、これから、園児の教育から離れると、この目的は無くなってしまいます。そこで、自分の創作のためという目的を持とうと考えました。書き溜めてきた歩いた記録を、近鉄電車が出しているお散歩案内のような、手書き作品にしていくと、実感のある創作作品として手に取って見ることが出来るようになると思います。ゴミになるのは覚悟で、しばらく自分でも楽しめる、何か創作物を作ってみたいなと思うようになりました。晴歩雨読の文章データと、「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログの写真データをもとにして、手書きの作品を作ってみようかなと考えました。かつて、先生を始めた40年前ごろの手書きの学級だよりを探し出してきました。まだ、ワープロもパソコンもない頃なので、手書きの文章と、手書きの絵や図で、構成していました。最近のパソコンで仕上げているお便りより、ずっと温かみのあるお便りのように思いました。そのお便りの原点に戻って、「おさんぽ案内」のような一枚作品を作っていくことを、これからの目的にすることにしました。堺市も世界遺産になったので、駅から駅へと古墳や名所を見て歩く散歩道、また、ロングウォークの道案内が作れるといいなと思います。
自分の生活状況がどんどん変わるのですが、それに合わせて、楽しみも変えていくようにしなければいけません。幼稚園の4年間は、虫や花の写真記録がとてもたくさんできました。大学生を教えていた3年間は、大学生が自ら進める学習の可能性が追究できました。これからは、自分が今こだわって行動している趣味の延長線上で、「おさんぽ案内」を書くのがいいかなと思いました。本屋に、「自分が読みたいことを書く」という題名の本がありました。その通りです。適当な距離を歩く「おさんぽ案内」がたくさんあればいいなあと思っていたので、それを書いていこうかなと考えました。