園児たちの様子  2019年11月7日(木)

 

 今日は、幼稚園に行く日でした。園庭での活動を見守ることをしました。園庭で木の実や、落ち葉を拾うクラスがあったので、そのクラスの子ども達と一緒に、園庭のあちこちを歩きました。アオギリの大きな葉っぱを頭にかざして並んで歩いている姿は、まるでトトロに出てくる子ども達のようです。園庭では、カキ、サクラ、イチョウが紅葉していて、カラフルな葉をたくさん拾うことができました。幼稚園に行き始めて気が付いたのですが、園児は紅葉した葉が綺麗という感覚は、まだ持っていないということです。一緒に落ち葉拾いをしながら、「きつね先生、これは綺麗?」と、園児は大人に聞きます。おたずねしない子どもは、枯れて茶色くなって落ちている葉も、紅葉してカラフルな葉も、緑の葉も、全て同じように扱っています。紅葉した葉が綺麗というのは、学習して習得する感覚であることが分かりました。 

 また、木の実やドングリは、ちょうど子ども達の指でつまむことができる丸いものなので、大好きです。いろいろ集めることで、木の実やドングリにも、種類があることに気づいていくようです。ピラカンサの実はたくさんあるので、子ども達はその実を拾うことができます。12月から2月にかけて、夜に氷ができる季節には、前日にピラカンサの木の実を水に入れたプリンカップを準備すると、朝には綺麗な氷ができます。いろいろな体験を通して、子ども達は自然の美しさに触れていきます。一昨年は、12月でもよく氷ができました。昨年は、氷ができる日は、ほんの少しでした。年によって、冬の寒さも違っていることが分かります。今年はどうでしょう。

 虫取り名人の園児は、腐りかけた木の幹を壊しながら、中からはハサミムシを何匹も見つけていました。私は、シャーレを持っていたので、そこに入れてあげました。その子の周りには、3歳、4歳の虫取りが好きな子どもも数人集まってきていて、5歳の名人の虫取りの仕方を見ています。寒くなってきているので、動きまわる虫たちは見ることは少なくなってきているのですが、隠れているハサミムシを4匹も探し出しました。シャーレに入れておいたハサミムシは、後で、蓋のあるカップに入れて虫取り少年に渡しました。腐りかけた木くずをたくさん入れて、家に持って帰っていました。

 幼稚園のプールは、秋になるとボール遊びの場所になります。ボールが遠くに出てしまわないので、ちょうどよいサッカー場です。今年は、少し異変がありました。サッカーをしているのではなくて、ラグビー遊びをしています。ルールを熱く語る園児は1人しかいないのですが、その子以外の子ども達は、それなりにボールを持って走ったり、取り合いをしたりしています。テレビで見た場面を再現するように、自分達なりに楽しんでいます。今日は、3~5歳の縦割り活動の日なので、5歳児だけでなく3歳、4歳児も混じっています。5歳のキック力のある子どもがボールを蹴って3歳児に当たると、大変なことになるので、今日はゴムのドッジボールを使うのではなく、もっと柔らかいボールを使っています。それでも、時々、やってくる3歳の園児が、固いゴムのドッジボールを持ち出してきて、ラグビー遊びに加わろうとします。いつもは力まかせにボールを蹴っている5歳の園児も、3歳がボールに当たるとすぐに泣いてしまうことは分かっているので、固いゴムボールはしまうことに賛成して、柔らかいボールだけを使ってラグビー遊びを続けています。自分勝手な子どもも多いのですが、年齢差のある遊びの時は、年上の子ども達のやさしさを感じることができました。