3歳女子の虫取り  2019年9月5日(木)

 

 今日は二学期、幼稚園出勤二日目。昨日の一日目の暑さで疲れ切って、今朝は家を出る足取りが少し重いです。しかし、子ども達は朝から、ナナフシや、サヌカイトや、オンブバッタなどを家から持ってきて見せてくれるので、子どもにパワーをもらって、一気に元気を取り戻しました。「きつね先生、おはよ。」と、子どもから声がかかります。

 今日も虫取りをしました。まずは、年長こぎつねが登園早々、「きつね先生、虫取り行こうよ」と、声をかけにきました。一緒に、草原が残る裏山で虫取りを始めると、3歳のこぎつね達が、たくさん出てきました。今日は、女の子が多く、虫取り網を持ち、虫かごを肩から斜め掛けにしてとても恰好はいいのですが、多くの3歳女子こぎつねは、「きつね先生、虫はどこにいるの」「きつね先生、つかまえて」「虫がいないので、おもしろくない」などと、自分で探す努力をしないで、すぐに不機嫌になります。そして、虫がいないのは、いかにもきつね先生の責任だと言わんばかりです。3歳にして、その女子力に振り回されました。年長5歳こぎつね達は、虫取り名人達です。その子達は、自分がある程度虫取りに満足すると、3歳こぎつねの飼育ケースに、オンブバッタやショウリョウバッタをそれぞれ一匹ずつ入れてくれました。今日は、5歳の虫取り名人の力をかりて、3歳女子こぎつね達のご機嫌を、なんとかそこなわずに、虫取り遊びを終えることができました。

 

 午後からは、難波で珈琲タイムをしながら少し考えました。写真ブログ「こぎつねさんぽに出かけよう」は、今は、子ども達が持ち込んでくれた自然を中心に、自然を記録しています。来年4月からは、幼稚園に行かなくなるので、子ども達が持ち込んでくれる自然の記録ができなくなります。ナナフシにしろ、サヌカイトにしろ、子どもが持ち込むということは、その背景には、自然に関わっている子どもの生活があるので、ブログに掲載してもすごく意味があります。きつねTが見つけた、ナナフシやサヌカイトとなると、写真の意味がまた違ってきます。来年4月から、「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログはどうしようかなと、少し考えました。これまでは、理科の先生や、教科書や指導書を書くような仕事をやってきました。そこで、その経験を生かして、子ども達のための、理科資料集としての「こぎつねさんぽに出かけよう」のブログとして続けていくとよいのではないかと思いました。

 日本には、科学に関したことを分かりやすく書くライターがあまりいないと、言われています。子どもや、子育てをしている母たちが興味を持ち理解できる解説書が、少ないのではないかなと思います。これまで、各地の国立公園やジオパークや自然関係の博物館などへ行きましたが、子どもが読んで分かりやすい文章で書かれた解説書は、あまりないと思いました。自然の素晴らしさ、科学的な解説などを、子どもが読んでくれるように書かれたものが必要なのではないかなと思いました。各地の自然の紹介は、専門家が書いてるため、ついつい専門用語を使っていて、子どもには取っつきにくい冊子となっています。そこで、身近な自然や科学のことについて、子ども科学ニュース的な、分かりやすい用語を使って解説していくようにすると、ブログ「こぎつねさんぽに出かけよう」の意味が出てくるのかなと思いました。これまで、いろいろな学年の子ども達と、毎年学習を創ってきた経験を生かせると考えました。

 今は主に、幼稚園のご家庭にブログを見てもらっています。母が見て、母が解説してくれていると思うので、少し解説は難しく書いてもいいのかなと思っていますが、これからは、幼い子ども達がネットを自ら検索して、自ら学習を深めていく時代に対応していきたいと思います。分かりやすい写真と、文章をセットにし、先ずは、一行目は、園児が読めるように、分かりやすく書く。そして、その後には、小学生が一気に読める、200~400文字ぐらいの文章で仕上げるようにしていくとよいのでしょう。