メモを書くこと  2019年8月17日(土)

 

 毎日、晴歩雨読を書いていると、8月は、日付の最後の一桁と、晴歩雨読の通し番号の最後の一桁が同じであることに気が付きました。497号と、17日ということです。500号には、20日になります。8月は31日まであるので、9月からは、ずれることになります。

 この前テレビで見た、メモを子どもの頃から書き続けている80代の女性のことが、頭の中をぐるぐる回っています。そういえば、本棚には、鶴見良行さんの『フィールドノートⅠ』(6600円)がありました。インドネシアの島々を歩き回っているときに現地で書かれた記録です。メモ帳にメモを取りながら現地の漁村を一日中歩き、夕方から夜にかけて、そのメモから書き起こしたものがフィールドノートの記録です。さらに日本に戻り、そのフィールドノートを整理して考察し、調査報告書や本を書くということです。メモ帳、フィールドノート、報告書(著書)と、3つのステップがあることがわかります。

 同じような記録は、ダーウィンの『ビーグル号航海記』です。軍艦に乗って世界を巡ったときに、ダーウィンが書いた自然調査の記録(フィールドノート)です。世界各地の寄港地で、船から降りて数日間調査をして、それを日記のようにまとめたものが『ビーグル号航海記』です。パタゴニア地方や、ガラパゴス諸島、太平洋の南の島々などで自然調査をしています。本国に戻ってから、その記録を基にあの有名な『種の起源』が書かれます。鶴見良行さんも、ダーウィンも、全て最初は、メモの記録が基になっています。メモは大切だなとつくづく実感します。

 今日の新聞記事によると、今年の7月の世界的な平均気温は、過去最高の2年前よりもさらに高くなり、観測史上最高気温となっているということです。温暖化傾向がさらに進んでいるということです。北極海の氷もこれまでの1.2倍の早さで溶けています。北極海は、海に浮かんでいる氷なので、すぐに海水量が増えることにはつながりませんが、陸上の氷河や永久凍土などから溶け出した水は、海面上昇をもたらしていると思われます。海水温の上昇で、台風の勢力は強くなるし、海水面は上昇しているし、災害は大きくなっていくことが予測されます。

 認知症にならないための秘訣は、筋トレ、脳トレ、絵を描く、楽器の演奏、歯磨き、メモを書く、本を読む、料理を作るなど、いろいろ挙げられています。50歳ぐらいから認知症が始まる人もいるので、常に脳を使う生活をすることで、発症を少しは遅らせることができるらしいです。先日、運転免許更新に行ったときの安全講習の中で、70歳以上になると、高齢者講習を受けないと免許更新ができなくなると聞きました。大変なことになっているなと思いました。座学だけでなく、実技講習も受ける必要があります。さらに75歳以上になると、高齢者講習だけでなく、認知機能検査も受けないと、運転免許更新ができなくなります。高齢者で運転免許を持たない人が一気に増えているのが分かるような気がします。最近、お年寄りによる悲惨な交通事故の報道が多いのは、この方針が決まって免許返納を促す意図もあるのでしょう。