公園の花の世話と子育て 2019年7月3日(水)
幼稚園の花も、公園の花も、かつてお世話をしてきた小学校の花壇も、手入れをしないとすぐに雑草だらけになり、咲き終わった花柄できたなくなります。毎日、少しずつ手入れをすることが大切です。雑草の花は次々に綺麗に咲くのですが、栽培植物は手入れが必要です。家のすぐ近くのスイートバイオレット公園の管理係になって2年目。水やりは、子ども会のご家庭で順番にしてくれているのですが、花を植えるのは私の係です。子ども会の人たちが、枯れた花に水やりをするのはいい気分ではないと思うので、いつも綺麗に花を保っていく必要があります。花柄を取ったり、雑草を取ったり、季節の花に植え替えたりと、世話をします。
花の世話をしながら、いつも子育ての事を考えてしまいます。子ども達は、花壇の花のように雑草に埋もれていないか、絡み合っていないか、太陽が当たっているか、水は大丈夫か、枯れた花柄がついていないか、悪い虫がついていないか、肥料はどうかなどと、考えます。子育てと、花の世話は、一緒だなと思います。花も子どもも、無理やり引っ張り上げて大きく育てることはできません。環境を整えて、適切な世話をすることでしか育てられないのですね。
昨日、保護者と立ち話をしました。最近、幼稚園に来た時は、子ども達との虫取りや花の観察だけでなく、お部屋の中を活動中に歩きまわる子どもの世話もしています。昨日は、たまたま、その歩き回る保護者が来られていたようです。子どもと保護者の顔が一致していないので、どの子の保護者が来られているのか分かりません。朝の会の時、男の子に付きっきりで椅子の横で座っていました。抱っこをするような感じで付き添いました。人を叩いたり、蹴ったりする瞬間もあるので、気を付けています。おやつの時間は、僕は食べないと言って、外に出て行きます。それにも付き添い、「みんなと同じようにすることも大切だ」と言い聞かせながら、席に着かせました。しかし、その途中に、「きつね先生、これは何ですか。」と、採集して持っていたヒマラヤスギの実を見せてくれました。「すごいね。どこで見つけたの。写真を撮っておこうか。」というような会話もしました。その後、なんとか座ってくれました。あとで、たまたま来られていた保護者が、「いつもあんなにご迷惑をかけているのですか。」と、聞いてきました。「そうですね。あんな感じですね。」と答えました。「どうするといいのでしょう。」というような話になり、親が環境を整えて、育てるしかないのではないかという話をしました。花の世話と同じだと思いました。その子の育つ環境を整えて、雑草取り、水やり、太陽、少しの肥料、花柄とりが、必要なのです。整理整頓と、適切な学びの環境が大切です。
幼稚園の帰りに、大阪市立中央図書館へ行きました。鶴橋駅から4.8㎞歩きました。梅雨の晴れ間は、貴重なので、隙間を見つけて歩かないといけません。到着と同時に雨が降り始めました。昨日は、ロバート・ムーア「トレイルズ」という本を借りました。歩くということ、道のこと、ロングトレイルのことについて、哲学的な考察を交えながら書かれています。かなり厚い本ですが、持ち歩いて読みたいと思います。