雨の日の読書 2019年6月30日(日)
お便りの題名を「晴歩雨読」に決めたのは、小学校の教師を退職する6か月ほど前でした。退職後は、晴れたら歩いて雨が降ったら本を読むような生活ができるといいなあと考えました。もう、4年も前のことです。しかし、小学校退職後の仕事は予想以上に忙しく、夏は猛烈に暑いし、家にいるとだらけてしまうという状況で、晴歩雨読という仙人や哲学者のような生活を実行するのは、なかなか難しいことが分かりました。
読書について考えると、退職後3年間は、大学や幼稚園に電車で通勤していたので、それなりに本がたくさん読めました。しかし、本年度は、4校ほどの大学の講義を全てお断りして、幼稚園へも週に2日しか行かなくなったので、ついに仙人のような晴歩雨読の生活ができるのではないかと思っていましたが、読書が進みません。実は電車に乗る時間が短くなったからです。以前は、家で本を読む習慣が殆どないということが原因でした。そこで、電車に乗っているような場所を確保すれば、読書が進むかもしれないと考えました。
そこで、家の中で電車に乗っているような「場所」はどのようにつくればよいのか考えてみました。まず、パソコンが出来ない、テレビがない、他の人の目がある、という状況です。喫茶店に行くというのがまず考えられます。歩いて10分ほどの場所に、コメダ珈琲やドトールコーヒーがあるので、電車に乗っているつもりで、珈琲店で1時間いることはいい考えです。また、図書館も、自転車で10分ほどの所にあります。図書館は、火~金は午前10時~午後8時、土、日、祝は午前10時~午後6時の開館時間です。図書館には、大きな机がいくつかあるのですが、そこは学生が勉強に使っていて、隣同士の距離が近いので居心地がよくありません。他に椅子は、あちこちの柱の所や、隅っこにパラパラと置いてあって、そこは隣に人は座らないので居心地のよい場所です。
家の中に、喫茶店や図書館のような、パソコンが前になく、テレビがない場所を作るとよいのでしょう。これまで仕事をしている時は、家にはパソコン仕事をする場所と、リラックスする居間やキッチンと、寝る場所しかないことが分かりました。家に中のあちこちに、読書スペースを作るとよいのでしょう。今、本棚を置いているウォーキングクローゼットのような場所が2か所あり、また本をたくさん置いている階段の下もかなり広いので、それぞれの場所に図書館の隅っこのような落ち着く環境を作ることを考えました。まずは、本の置き場所だったウォーキングクローゼットを整理して、本を読むための読書室にしていくようにします。
喫茶店でも階段の下のような所に椅子があるとき、意外とそのような場所は落ち着きます。家にも同じような螺旋階段の下の隅っこのような場所があるので、座り心地のよい椅子を置いて、周りを整えてみることにします。家の中のあちこちを、喫茶店の階段の下のような環境、図書館の隅っこのような環境、電車の中のような環境にしていくと、読書が進むと考えました。