先にテーマを書き出す 2019年6月29日(土)

 

 村上春樹さんが短編集を書くとき、先にテーマを全部書き出してから、仕事に取り掛かるということを前に読んだことあります。また、連載のエッセイを受ける時も、その連載分のテーマを先に書き出しておいてから、仕事を進めるということも知りました。大学の講義を非常勤講師として進めている時、シラバスを15回分きちんと先に宣言しておいて、それに合わせて資料を作りながら講義を進めるのと同じだなと思いました。作家も、プロとしてコンスタントにやっていく場合、先を見通して、短編小説やエッセイのテーマを全部書き出しておき、進めておられるようです。おそらく長編小説を書く時も、全体構成を考え、書き進めていく小さな章のテーマを書き出しておかないと、長い話を書き続けられないのと同じなのでしょう。

 先にテーマを書き出すという方法を、真似してみることにしました。晴歩雨読のテーマを、1週間先まで、書いておくことにしました。他にも、出掛けてみたい所、読んでみたい本なども、10個メモをしておくようにしました。書き出しておくと、いつのまにか実現しているということがこれまでもよくあります。あまりにたくさん書き出しておくと見るのも嫌になるので、5~10個までをリストとして持っておくことは、いいことだなと思います。〇〇100選などを調べた時も、そこからいくつかを選んで、自分のリストに記録しておくようにします。

 大学の講義を進めている時、教職に向けてのお尋ねを、大学生に書かせたことがありました。一覧にしてみると、35項目ほどありました。それらのお尋ねに対しての返答を、この「きつねTのこぎつねだより」のブログに掲載することにしました。毎日、4~5個ほどお尋ねを取り上げて、ブログに返答を書き進めている時は、毎日のブログ書きが、スラスラ進む感じがしました。 

 また、これまでに、理科教育についての本を一冊書いたことがありました。その時も、先に目次をしっかり書きあげてから、それぞれの項目について、毎日書き進めていました。目次作りが、とても大切であることを体験しました。

 このように、やるべき、また、やりたいテーマを先まで決めておくことは、いいことだなと思いました。テーマを決める頭の働きと、実行する頭の働きには、大きな違いがあるということが分かりました。決定することは、爆発的なエネルギーが必要で、実行するには持久力が必要です。会社などでもよく言われている、「計画」と「実行」ということなのでしょう。

 読書、お出かけ、ブログ以外でも、他にもいろいろな場面でも計画と実行ができると思うので、考えてみたいと思います。