『散歩の草花図鑑』を読む  2019年6月3日(月)

 

 中百舌鳥駅の天牛堺書店が閉店し、また、TSUTAYAも閉まったので、近くに本屋が全くなくなりました。学生もサラリーマンも南海線から地下鉄に乗り換えをするターミナル駅なのに、こんな状況は残念だなと思います。また大阪府立大学の学生は、中百舌鳥駅で降りて歩いているのですが、本屋がなくてよいのでしょうか。最近の学生は、ずっと耳にイヤホンが入っています。音楽が常に頭の中で響いているのでしょう。お友達と話していても、耳にはイヤホンが入ったままです。じっくり考えない大人になってしまわないか心配です。これまで一緒に学習を創ってきた小学生の教育では、ありえない生活です。

 昨日は、紀伊国屋書店が入っている北花田のショッピングセンターまで3㎞ほどを歩いて本を見に行きました。地下鉄に乗ると二駅ですが、地下鉄に乗るのなら難波のジュンク堂まで行ってしまいます。歩いて行くには少し遠いのですが、近辺では、ここが一番売り場面積の広い書店です。新書や文庫も広く並べられていて、お店の入り口付近の新刊書も華やかです。このような生き生きとした本屋が閉店してしまわない街であってほしいものです。

  『散歩の草花図鑑』(岩槻秀明2017)を買いました。前から本屋さんに並んでいて、気になっていた本でした。身近な植物249種類について解説されています。8割ほどは名前を知っている植物ですが、今回は植物名を調べるためではなく、解説をじっくり読んでみたいと思いました。最近、ブログに植物の写真を掲載するとき、ネットから植物の特徴を引用させてもらっているのですが、より詳しく見分けるには知識が必要になってきました。園児に、「この花なんですか?」と聞かれたとき、観点や視点を話せるようになりたいものです。

 少し前のことですが、アリゾナからユタにかけての、グランドサークルと言われるいくつかの国立公園を周る旅行に4人で出かけた時、ガイド兼運転手のアメリカ人は、常に本を片手に持っていました。我々が、散策コースを回ってくる待ち時間、いつも本を読んで待ってくれていました。1週間ほどの間に、何冊も読んだのではないかなと思います。また、グランドサークル以外にも、これまでアメリカへは何度か行ったことがあるのですが、公園や海岸の椅子に座って本を読んでいる人を多く見かけました。私も含め、日本人はいつも、せかせか歩きまわっていたり、話をしていたりする姿が多いのですが、アメリカ人は独りで本を読んでいる姿が印象的です。最近は、家の近くの公園にも時々行くのですが、本を読んでいる日本人は殆ど見かけません。休暇や余暇の使い方の文化が違っているのでしょうか。それとも、子どもの頃からの教育の在り方が違うのでしょうか。