日本名水100選 2019年5月28日(火)
天橋立を歩いた時、天橋立の砂嘴の中央近くにある井戸の水(磯清水)が、日本名水100選の中の一つであることを知りました。海水に囲まれた砂嘴の真ん中に真水があるという、不思議な井戸でした。日本名水100選という言葉は以前から聞いていたのですが、だれが選定したのか、日本のどこの水がそうなのかを調べてみることにしました。
▼名水百選(めいすいひゃくせん)とは、1985年(昭和60年)3月に環境庁(現・環境省)が選定した全国各地の「名水」とされる100か所の湧水・河川(用水)・地下水である。名水百選における「名水」とは、「保全状況が良好」で「地域住民等による保全活動がある」ということであり、「そのまま飲める美味しい水」という意味ではない。飲用には煮沸が必要とされているものもある。なお、環境省は2008年(平成20年)6月、新たに「平成の名水百選」を選定した。これと対比して「昭和の名水百選」とも呼ばれる。両者に重複はなく、合わせて200選となる。
▼環境省選定名水100選
〇昭和60年選定(近畿地方 11か所)
滋賀県/彦根市 十王村の水
滋賀県/米原市 泉神社湧水
京都府/京都市伏見区 伏見の御香水
京都府/宮津市 磯清水
大阪府/三島郡島本町 離宮の水
兵庫県/西宮市 宮水
兵庫県/神戸市 布引渓流
兵庫県/宍粟市 千種川
奈良県/吉野郡天川村 洞川湧水群
和歌山県/田辺市 野中の清水
和歌山県/和歌山市 紀三井寺の三井水
〇平成20年選定(近畿地方 9か所)
滋賀県/長浜市 堂来清水
滋賀県/高島市 針江の生水
滋賀県/米原市 居醒の清水
滋賀県/愛知郡愛荘町 山比古湧水
京都府/舞鶴市 大杉の清水
京都府/舞鶴市 真名井の清水
京都府/綴喜郡井手町 玉川
兵庫県/多可郡多可町 松か井の水
兵庫県/美方郡香美町 かつらの千年水
奈良県/宇陀郡曽爾村 曽爾高原湧水群
奈良県/吉野郡東吉野村 七滝八壷
和歌山県/新宮市 熊野川(川の古道)
和歌山県/東牟婁郡那智勝浦町 那智の滝
和歌山県/東牟婁郡古座川町・串本町 古座川
日本の水100選を調べている時に、水の郷百選、水源の森百選、水源の森百選、遊歩百選、疏水百選、日本の滝百選、日本百名山、国立公園(34箇所)、国定公園(56箇所)など、シリーズ性のある選定がいろいろあることが分かりました。日本百名山は本も買って研究しているのですが、それ以外にも、こんなにたくさん100選がありました。これらいろいろな100選を参考にしながら歩く人もいるんだろうなと思いました。
この中で気になる「遊歩百選」について調べて見ました。
▼遊歩百選は読売新聞大阪本社が発刊50周年を記念して、日本では1990年代末~2000年代より手軽で安全なスポーツとして定着し、健康ブームの中で愛好者を増やしているウォーキングを促進する目的もあって選定が呼び掛けられた。同事業にはJTBが特別協賛したほか、総務省・環境省・国土交通省・農林水産省・日本ウォーキング協会・日本マスターズ陸上競技連合・日本観光協会・読売テレビ・報知新聞などが後援した。候補地の選定に当たっては日本全国の市区町村に推薦を依頼、推薦を受けた中から200コースの候補地を選び出し、一般投票の結果を尊重し、選考委員会で百選を決定した。選定にあたっては「健康・環境・観光をキーワードに、将来にわたって長く、広く国民に楽しく利用していただくように」という願いが込められているとのことである。
近畿地域には下記の7地域が登録されています。100選といいながら、一か所に多くのコースが入っています。
①赤目四十八滝、熊野古道(東紀州地域)
②近江八幡まちなみ、醒井湧くわく街道、湖の辺の道(余呉町)
③伏見地区、倉庫群と舞鶴湾、竹林かぐや姫の里(京都府向日市)、かやぶきと虹の湖(京都府美山町)
④上町台地北、百舌鳥古墳群エリア
⑤旧居留地と花の回廊(神戸市)、但馬の小京都(出石町)
⑥今井寺内町(橿原市)、大和の古道紀行、曽爾高原、明日香村一帯、熊野古道(吉野郡野迫川村、十津川村)
⑦熊野古道(和歌山県)