ナミアゲハが孵化する瞬間  2019年5月15日(水)

 

 理科の学習でチョウの成長について学習をするので、我が家のお隣の3年生にアオスジアゲハの卵を採ってきてあげました。2日後、無事に幼虫が孵化したと報告を受けてホッとしました。その時、ハボタンにいたアオムシも飼育していると見せてくれたのですが、それはもしかしたらヨトウガの幼虫かもしれないと伝えました。

 自分の家(自称こぎつね研究所)でも、チョウの飼育を始めました。家の近くのクスノキから採集してきたアオスジアゲハの卵、奈良町を歩いている時見つけたミカンの葉にいたナミアゲハの卵、そして、モンシロチョウの幼虫を飼育を始めました。

 アオスジアゲハの卵は2個採ってきたのですが、気が付くとどちらも孵化していました。ミカンの葉に付いているナミアゲハの卵は2個あり、翌朝見るとどちらも黒くなっていました。しばらくしてから再び見ると、片方の卵からすでに小さな幼虫が出てきてしまっていました。もう一つの卵も同じような色をしているので、すぐに孵化するのではないかと接写ができるカメラの準備をしました。そうすると卵の上部に小さな穴があるようです。孵化する瞬間の撮影ができそうです。しばらく見ていると、その穴はだんだん大きくなっていきました。卵の中の幼虫が殻を食べているのか、また、溶かしているのか分からないのですが、小さな穴が大きくなってきました。20分ほどで、中から幼虫が出てきました。すぐに殻を食べるのかなと思って見ていると、しばらく卵の殻の横でじっとしています。10分ほどしてから卵の殻にのぼり、出てきた穴のあたりから食べ始めました。卵から幼虫が出る瞬間を見たのは初めてでした。これまで理科の先生をしていたのに、じっくりものを見ていなかったんだなと反省しました。

 学級の子ども達がほぼ全員何らかの幼虫を飼育しているときは、理科の学習時間内に、幼虫が脱皮をする瞬間や、蛹から羽化する瞬間を見ることはできました。一人ひとりが数匹、個人で飼育していたので、教室内には100匹ほど幼虫がいることになります。理科の時間内に、「蛹からチョウが出てきそう」と誰かがいうと、CCDカメラの所に持ってきて拡大して大きくモニターに映し出して、蛹からチョウが出てくる瞬間をみんなで見ることができました。背中が割れてから直ぐに出てしまうので、出る瞬間を見ることができたのは本当にラッキーでした。

 また、昨年は、こぎつね幼稚園でオオムラサキとツマグロヒョウモンの幼虫の飼育している時にも、園児と一緒に、それらのチョウの羽化の瞬間を見ることができました。幼稚園にはゆったりとした時間が流れています。常に自然に接し、自然を見ている時間が長いので、羽化する場面にも出合うことができました。

 我が家(こぎつね研究所)では、キアゲハのためにはパセリやヘンルーダを、ツマグロヒョウモンのためにはビオラを準備して、産卵しにくるチョウを待っています。