長居公園で木の花を見る 2019年5月10日(金)
8日水曜日に続き、9日木曜日も天王寺と中百舌鳥の間の10㎞を歩きました。地下鉄御堂筋線やJR阪和線沿いなので、安心して歩けます。二日間で20㎞歩いたことになります。歩けば体調がよくなり、体も動きやすくなります。1週間近く長距離を歩かないと、あちこち不調が出てくるので、思い切って歩きに出る方が健康によいということが分かります。新たに歩くコースを決めていない時は、中百舌鳥から天王寺や難波へ向けて歩くようにしなければいけません。
昨日は用事があったので、天王寺まで歩きました。北花田駅の近くで一つ用事をして、その後、天王寺にある教科書会社へも行きました。昔の人のように、何処へ行くにも歩いて生活をしていると考えるようにします。途中、長居公園を中を斜めに通り抜けました。ボダイジュ、ユリノキ、センダン、タラヨウの木の花の写真を撮影することができました。ユリノキの花はちょうど満開でした。ボダイジュは、まだこれから咲くつぼみの状態でした。変わった花のつき方をしているので驚きました。センダンもまだこれから花が開いていくつぼみの状態で、咲きはじめでした。センダンは、昨年、京都教育大学の構内で満開の花の写真を撮っています。タラヨウは、はがきの木としてこれまで何度か見ているのですが、まだ葉っぱだけを見て、タラヨウと識別することができません。花が咲いていましたが、花期はもう過ぎていました。
タンポポに似た花がありました。家に帰ってから調べると、アークトセカ・カレンデュラという植物であるかもしれないなと思いました。
ネットからの丸写しですが、このように解説を読みながら記録していくと、学びが深まります。
■アークトセカ・カレンデュラ
アークトセカ・カレンデュラは南アフリカケープ地方原産の多年草。観賞用として栽培される他、グランドカバー、法面緑化にも用いられている。我が大学の法面にもマツバギク・ヒメイワダレソウ・ツルマンネングサなどとともに使用された。植物の苗やきざんだ植物体を基盤材に混合して吹き付けるという、植物にとっては荒っぽい手法である。予想通り、北斜面では生育が遅れているが、5月の終わり頃には開花する状態になった。葉はロゼットとなって地表面に広がり、長さ20cm程度。深く波状に切れ込み、表面は粗い毛が散生し、裏面は綿毛と荒い毛が密生し、白色。花茎は長さ10~20cmほどで、褐色の毛があり、柔らかい。花はタンポポに似ており、花弁の裏側上半分は薄く褐色を帯びている。アークトセカは匍匐茎を出して無性的に繁殖するとのこと。まだランナーは出ていないが、花が終わる頃に出るのであろうか。無性的な繁殖だけで、種子による繁殖を行うのか行わないのかがわからないが、ランナーで繁殖するので、確実に群落を広げるであろう。帰化植物として広がらないよう、要観察である。
■ボダイジュ
中国原産の落葉高木。高さは10mほど。花期は6-7月頃で淡黄色の花を咲かせる。日本へは、臨済宗の開祖栄西が中国から持ち帰ったと伝えられる。日本では各地の仏教寺院によく植えられている。釈迦は菩提樹の下で悟りを開いたとして知られるが、釈迦の菩提樹は本種ではなくクワ科のインドボダイジュ(印度菩提樹、Ficus religiosa)のことである。中国では熱帯産のインドボタイジュの生育には適さないため、葉の形が似ているシナノキ科の本種を菩提樹としたと言われる。
■ユリノキ
ユリノキ(百合の木、学名: Liriodendron tulipifera)は、モクレン科ユリノキ属の落葉高木である。種小名 tulipifera は「チューリップ(のような花)をつける」の意。別名にハンテンボク(半纏木; 葉の形が半纏に似ることから)、レンゲボク(蓮華木; 花が蓮の花を思わせることから)、チューリップツリー(同じく花がチューリップを思わせることから。種小名と同じ発想)などとも呼ぶ。葉は薄くて硬く淡緑色平滑で、浅く掌状に2~4裂。Tシャツに見立てられるような特徴的な葉形で、簡単にユリノキであると知れる。秋の黄葉が見事。花期は5~6月頃。鐘形で、枝先に直径6cmくらいでチューリップに似た形の、付け根近くにオレンジ色の斑紋のある淡い黄緑色の花を咲かせるが、高く茂った葉の間に咲いていて目立たない。がく片は3枚。雌蕊が円錐形に集合したものの周囲を、多数の雄蕊が取り囲んでいる。果実はローソクの炎のような形状をした集合果で、個々の果実は細長い「へら型」の翼果で、晩秋から冬にかけて散布される。
■センダン
センダン(栴檀、学名: Melia azedarach)は、センダン科センダン属に分類される落葉高木の1種。別名としてオウチ(楝)、アミノキなどがある。「栴檀は双葉より芳(かんば)し」ということわざが存在するが、これはセンダンではなくビャクダン(白檀)を指す。樹高は5-15 mほどで、成長が早い。若い樹皮は紫褐色で楕円形の小さな横斑が点在するが、太い幹の樹皮は縦に裂け、顕著な凹凸ができる。夏の日の午後は梢にクマゼミが多数止まり、樹液を吸う様子が見られる。葉は奇数2-3回羽状複葉で互生し、一枚の葉全体の長さは50 cm以上ある。小葉は草質で薄い。楕円形で浅い鋸歯がある。5-6月頃に、若枝の葉腋に淡紫色の5弁の花を多数、円錐状につける。花にはアゲハチョウ類がよく訪れる。なお、南方熊楠が死の直前に「紫の花が見える」と言ったのはセンダンのことと言われている。果実は長径1.5-2 cmほどの楕円形の核果で、10-12月頃に黄褐色に熟す。秋が深まり落葉してもしばらくは梢に果実が残る。果実は果肉が少なく核が大きい。たまにヒヨドリなどが食べに訪れる。しかしサポニンを多く含むため、人、犬が食べると中毒を起こし摂取量が多いと死に至る。葉や木材には弱い芳香がある。背が高い上に、新芽・開花・実生・落葉と季節ごとの見かけの変化も大きく、森林内でも目立ちやすい。
■ブラシノキ
ブラシノキ(学名:Callistemon speciosus)は、フトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。別名、カリステモン(本来は属名のラテン名である)、ハナマキ(花槙)、キンポウジュ(金宝樹)。 学名のカリステモンはギリシャ語で「美しい雄しべ」という意味。オーストラリア原産で、観賞用に栽培される。5-6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤(ときに白)の長い花糸が目立つ。穂状花序をなし、花序全体がブラシのように見える。花序の先から枝が伸びるという珍しい特徴を持つ。果実は朔果で、見た目には枝全体を取り巻く昆虫の卵のように見える(前記の特徴から、2,3年前の果実が順に枝に付く)。果実には粉状の種子が入っており、オーストラリアでよく起こる森林火災が起こると割れて種子を放出する。ブラシノキ属には計34種があり、そのうちの数種が観賞用に栽培されている。
■タラヨウ
タラヨウ(多羅葉、学名:Ilex latifolia)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木。本州静岡以西~九州、中国、四国に分布する。関東にも植樹されていることがある。中華人民共和国にも自生する。雌雄異株で、花期は4~5月頃、4mmほどの小さな淡黄緑色の花が群れて咲く。秋には8mmほどの小さな球形の赤い実がなる。葉は肉厚で20センチほどもある長楕円形をしており、その縁は鋸のように細かいぎざぎざとなっている。日本では葉の裏面に経文を書いたり、葉をあぶって占いに使用したりしたため、その多くは寺社に植樹されている。また、葉の裏面を傷つけると字が書けることから、郵便局の木として定められており、東京中央郵便局の前などにも植樹されている。文字を書くことのできる性質がインドで経文を書くのに使われた貝葉の原料であるヤシ科のタラジュ(多羅樹、Corypha utan)という木のようだということで、タラヨウ(多羅葉)名前の由来となっている。