四天王寺古本市  2019年4月26日(金)

 

 ■あびこ駅~(あびこ観音寺)~長居公園~あべのハルカス~庚申街道~庚申堂~四天王寺~四天王寺前夕陽ケ丘駅 (7.0㎞)

 

 荻原魚雷さんが書いた『閑な読書人』2015を読みました。図書館で借りている本です。図書館の本棚で、面白そうな書名なので借りてみました。魚雷さんは、初めて出合う人です。どんな人か少し読むと、「大学在学中にフリーライターの仕事をはじめ、そのまま中退し、現在に至る。」とあります。1969年生まれで、明治大学文学部中退だそうです。「原稿料だけでは暮らしていけない。足りない分は我慢したり、古本を売ったり、アルバイトをしたり。好きな時間に寝て起きて、古本屋をまわって、一日中、本さえ読めれば・・。」と書いています。目次も少し覗いてい見ると、「隠居願望、働かない方法、ぼくはお金を使わずに生きることにした、神保町「二階世界」巡り、古本の時間、徒歩主義、ぼんやり迷読、」など、興味を引く項目が並んでいます。そして、最初のエッセイ「隠居願望」の書き出しには、「ずっと隠居にあこがれていた。できることなら、浮世離れした人間になりたかった。・・・在学中からフリーライターをはじめたものの、原稿料だけではくらしていけない。足りない分は我慢したり、古本を売ったり、アルバイトをしたりして、どうにか埋め合わせるのが常だった。おかげで、その日暮らしとその場しのぎと気晴らしとひまつぶしは得意になった。」とあります。興味を持ったので、借りることにしました。フリーライターとして生きていく、楽しさと大変さが、とても面白く書き綴られています。魚雷さんの書かれている他の本も読みたくなりました。『古本暮らし』『活字と自活』『本と怠け者』『書生の処世』などがあるようです。図書館で探して読んでみようと思います。

 この魚雷さんの本の中に、四天王寺の古本市の話が出てきました。ちょうど毎年今ごろ、四天王寺で古本市があるのを思い出し、ネットで調べました。4月26日~5月5日と見つけました。

 さっそく四天王寺まで歩いて出かけることにしました。今回は、地下鉄あびこ駅から四天王寺まで歩きました。長居公園では、昨日と同じく、遠足の子ども達が並んで歩いている様子を見かけました。小学校は、連休前に春の遠足に行っていたなと思い出しました。阿倍野近くでは庚申街道を通ります。昔からある道を保存するために、近鉄阿部野橋駅は地下通路を確保し、JR天王寺駅は、陸橋と薄暗い地下通路があります。今日は庚申堂の中を少し通り、四天王寺には南門から入りました。テントが見え、古本市をしていることが分かりました。広い境内に、多くの業者が集まってきています。テントの中に並べられている本を1時間ほど見ました。堺天牛書店が閉店してから古本を見る機会がなくなっていたので、このような古本市を渡り歩きたいなと思いました。今日は4冊本を買いました。

 高田直樹『なんで山登るねん』 2002河出文庫

 荒川じんぺい『週末は山歩き』 1999講談社文庫

 今泉忠明『「日帰り登山」を楽しむ本』 2009PHP文庫

 塚谷裕一『植物のこころ』 2001岩波新書