元気の数値  2019年3月22日(金)

 

 健康状態を数字に置き換えると、自分の状況がよくわかります。学校の成績変化も同じことですが、手帳の中に、原稿を何枚書いたのか、何ページ本を読んだのか、何㎞歩いたのか、晴歩雨読の今日のナンバー、今日の体重、朝起きた時刻など、数値で書いていくと変化が捉えられます。自分の健康状態、元気度を捉えるには必要です。微妙な変化から、調子のよくない曲がり角が見つけられます。病院で受ける健康診断の一覧のようですが、これらの項目の状況を書いていることで、体調が最悪にまで下がってしまう前に点検ができます。

 何㎞歩いたのかというのが、一番大切な項目です。歩かない日が数日続くと、家にいる時間が増えるので一時的には原稿は進み、読書は進むように思いますが、直ぐに全てのことが出来なくなってきます。大学の講義に行っている時も、数個手前の駅から歩いて行くようにしていると、なんとか大学の講義が進められました。歩くとエネルギーがチャージされ、気力が保てました。大学の講義には体力と気力が必要でした。エネルギーの塊のような若い学生相手に講義をするのは、とても大変なことです。

 季節の変わり目は、これまでも毎年体調を崩して、何もできなくなるような状態になることがありました。10月ごろと、3月ごろがよくありません。最近は家にいる時間が多いので、無理をして毎日職場に体を運ぶ必要がないので、何もできなくなるまで落ち込むことはありません。最初に書いたようなコンスタントにやり続けることを記録しながら体調と気力の管理をしていると、今年は乗り越えられそうです。

 いろいろなことをやり続けるには、マラソン選手と同じようです。「数日走らない日があると元の体力に戻すのに1週間かかり、1週間走らないと元に戻すのに1か月かかり、1か月走らないとただの人になる」と言ったのは、高橋尚子さんでした。文章を書いたり、歩いたり、本を読んだりと、毎日していないと直ぐにやりきるペースが落ちてしまいます。私にとっての基礎体力です。ここが崩れてくると、体重が増えてきたり、睡眠のペースが崩れてきたりします。高橋尚子さんのような一流のアスリートではないので、文章が全く書けなくなったり、歩けなくなったり、本が読めなくなったりするわけではないのですが、確実にそのペースが落ちたり、やり続ける気力が落ちたりするのは感じられます。毎日の積み上げ、頑張ろうと思います。